事業内容
沿革・会社概要
MakeMyTrip Limitedは、インドのハリヤーナ州グルグラムに本社を置くオンライン旅行会社である。MakeMyTripは、2000年に設立された。設立後の最初の5年間は、米国インド間のインバウンド航空券を中心にサービスを提供した。
MakeMyTripは2005年に、インドのWebサイトを開設し、インド事業を開始。2008年にバスチケットの販売を開始し、2009年に鉄道チケットの販売を開始した。2010年8月に、NASDAQに新規株式公開した。2011年にLuxury Toursを買収し、シンガポール市場に参入した。2012年に、ITC Groupの買収により東南アジアに進出した。
MakeMyTripは2017年に、MIH Internetからibibo Groupを買収した。2007年に設立されたibibo Groupは、インドのオンライン旅行会社で、予約サービスを提供する「www.goibibo.com」運営している。ibibo Groupのホテル事業は、子会社のMMT Indiaのホテル事業を通じて、Goibiboブランドで運営されている。ibibo GroupのオンラインバスチケットブランドredBus事業を通じて、コロンビア、ペルー市場に参入した。
2018年に、MakeMyTripとGoibiboの両プラットフォームで都市間レンタカーサービスを導入した。
2019年には、「エクスペリエンス」という新しいカテゴリーのサービスを導入し、ユーザーが自分の地域のアトラクションやディナー、その他多くのローカルアクティビティのチケットを購入できるようにした。
事業内容
MakeMyTripは、インドを代表するオンライン旅行会社である。主要Webサイトの「www.makemytrip.com」「www.goibibo.com」「www.redbus.in」やモバイルプラットフォームを通じて、インド国内と海外の旅行サービスを予約することができる。MakeMyTripのサービスには、航空券、ホテルやパッケージ、バスチケット、鉄道チケット、レンタカー、アクティビティ、サードパーティの旅行保険や、ビザの手続きなどが含まれている。
App Annieによると、MakeMyTripモバイルアプリは、2020年度の月間アクティブユーザー数の合計が2,220万人以上で、Goibiboモバイルアプリは、1,280万人以上のアクティブユーザー数を記録している。
MakeMyTripのプラットフォームでは、ユーザーのコンテキスト、行動、デバイス、場所、時間、過去の検索結果や旅程を考慮したリアルタイムのパーソナライゼーションを提供しており、ユーザーの過去の行動や類似したユーザーの行動に基づいて、フライトやホテルをレコメンドしている。
MakeMyTrip、Goibibo、redBusのプラットフォームには、AIベースのチャットボットを導入している。MakeMyTripのAIチャットボット「Myra」は、MakeMyTripのすべてのプラットフォームで利用可能であり、顧客サポートを担当している。
MakeMyTripのユーザーは、プリペイド式ウォレットの「MyWallet」「GoCash」「redBus Wallet」を利用することで、即時返金や迅速な支払いが可能となる。インドネシアとラテンアメリカ市場では、オフライン決済をサポートしており、顧客は一定時間ごとに座席を予約し、その後ATM店舗やその他のオフラインの場所で現金で支払いを行うことができる。
航空券予約
MakeMyTripは顧客に、インド国内に就航しているすべての主要な国内航空会社とLCCの航空券予約を提供している。
MakeMyTripはMakeMyTripブランドの下、インドの14都市と4つの主要空港にあるカウンターにフランチャイジー所有の旅行店150店舗以上、会社所有の旅行店14店舗を展開している(2020年3月31日時点)。
MakeMyTripは、インドネシア、シンガポール、香港、オーストラリア、ニュージーランド、ドバイなどの観光局、空港、航空会社、アトラクション、テーマパークなどと戦略的なパートナーシップを結び、これらの観光地への観光振興に貢献している。
ホテル・パッケージ事業
MakeMyTripは、国内にある7万7,000軒以上の宿泊施設と国外にある70万軒以上の宿泊施設の予約を提供している。また、ヴィラ、アパート、ホステル、ホームステイ、コテージなどの21,000件以上の代替物件を提供し、顧客へのアクセスを拡大している(2020年3月31日時点)。
2017年には、品質やサービスレビューに基づいてカテゴリー分けを行い、予約時に顧客に品質保証を提供する「MakeMyTripアシュアードホテル」を導入した。
MakeMyTripでは、個人旅行者、団体旅行者の両方に対応するために、様々な旅行会社やプロバイダーとの協力して、社内の商品スペシャリストがデザインしたパッケージ旅行を提供している。パッケージには、サードパーティ保険会社の旅行保険への加入、ビザ手続き、空港送迎、観光など、様々な旅行サービスが含まれている。
インド国内パッケージには、添乗員同行ツアー、ハネムーン、ウィークエンドなどの様々なパッケージを提供している。「週末休暇」パッケージのターゲット層は、企業のエグゼクティブ層である。
2018年には、法人・中小企業向けの完全な出張予約ソリューションである法人予約ツール「myBiz」を導入した。2019年4月にインド全土の法人向けに旅行ソリューションを提供するQuest2Travelを買収したことで、法人旅行者への提供をさらに強化していく計画である。航空券やホテルの予約において、5,000社以上の法人がMakeMyTripのプラットフォーム上で取引を行った(2020年3月31日時点)。
バスチケット事業
MakeMyTripは2017年にibiboグループの買収によりredBusを買収した。MakeMyTripは、主にオンラインバス発券プラットフォームのredBusを通じてバス発券事業を所有・運営しており、インド全土では「www.redbus.in」、海外の一部の国では他の地域のredBusのWebサイトを通じて事業を展開している。
MakeMyTripの顧客に、民間所有のバスサービスの2万以上、インドでは政府所有のバスサービスの約3万、ペルーとコロンビアの約7,500、東南アジアでは約1万のバスサービスへのアクセスを提供している(2020年3月31日時点)。
2020年には、redBusは全地域の顧客の問題を解決するために自社開発したセルフヘルプモジュール「redBuddy」を立ち上げた。内部システムから関連情報を取得して自動応答するか、ライブエージェントにチャットを引き渡すかをインテリジェントに切り替えられる。
レンタカー予約
MakeMyTripとGoibiboの両方のプラットフォームで、ホリデーパッケージの予約、空港からのピックアップ&ドロップ、タクシーと連動したレンタカーサービスを提供している。2018年度には、MakeMyTripとGoibiboの両方のプラットフォーム上でステーションキャブのサービスを導入した。顧客は、MakeMyTripのデスクトップサイトとモバイルサイト、およびモバイルアプリを使用してレンタカーの予約を行うことができる。また、国内14の空港を発着点とする空港送迎サービスも提供している。