Visa Inc.【V】 今後の戦略 NYSE

VISAはカリフォルニア州に本社を置く電子決済機能を提供する世界的企業。1958年にバンク・オブ・アメリカが中間層と中小企業向けにクレジットカードプログラム(BankAmericard)を開始した事に始まる。1976年にBankAmericardがVISAとしてスタート。2008年にニューヨーク証券取引所に上場。現在も世界200カ国で電子決済、取引処理ネットワークを展開している。

Visa Inc.【V】 今後の戦略 NYSE

VISAはカリフォルニア州に本社を置く電子決済機能を提供する世界的企業。1958年にバンク・オブ・アメリカが中間層と中小企業向けにクレジットカードプログラム(BankAmericard)を開始した事に始まる。1976年にBankAmericardがVISAとしてスタート。2008年にニューヨーク証券取引所に上場。現在も世界200カ国で電子決済、取引処理ネットワークを展開している。

1月27日に発表された2021年10〜12月期決算で、Visaの営業収益は70.6億ドル(前年比24%増)、営業利益は47.8億ドルだった。営業利益率は67.7%と、依然として呆れるほどの高収益を保っている。

一方でVisaやMasterCardといったクレジットカードブランドは、キャッシュレスの重要性が叫ばれる中で微妙な立ち位置にいる。決済手段が多様化し、「クレジット」だけに頼る必然性が減っているのだ。

米国の若手層では、すでにクレジットよりもデビットを使う方が一般的だという。BNPL(Buy Now, Pay Later)など新たな金融サービスの潮流もある。新しい決済方法が普及する中で、既存のクレジットカードブランドの優位性は揺るがないのだろうか。

VisaやMasterCardの経営陣は、言うまでもなく上記のような潮流を意識している。今回は、クレジットカードブランドとして世界最大手「Visa」の今後の戦略について、改めて整理したい。

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