事業内容
沿革・企業概要
Procter & Gamble Company(P&G、プロクター・アンド・ギャンブル)は、1837年にウィリアム・プロクターとジェームズ・ギャンブルによって設立された事業を基に、1905年にオハイオ州で法人化された。創業と同時に石鹸のトップメーカーとなり,第2次世界大戦後は家庭用合成洗剤の生産を開始した。1955年には食品メーカーの W. T.ヤング・フーズ、63年にはコーヒー会社の J. A.フォルガーを買収して事業の多角化を積極的に進め、日用品を次々と手がけて成長を続けてきた。
日本には、1972年に合弁企業を設立して進出し、1982年には兵庫県明石市に主力製品のパンパースなど紙製品の工場を設置している。1993年には大阪市にあった事務所を統合して、神戸市の六甲アイランドに日本本社とテクニカル・センターを設置、兵庫県を代表する外資系企業として、地域経済に大きく貢献してきた。
事業内容
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、アメリカ合衆国オハイオ州に本拠を置く世界最大の一般消費財メーカー。美容品や化粧品、身だしなみ品、ヘルスケア用品から家庭用品、清潔品、ベビーケア・フェミニンケア・ファミリーケアに至るまで様々な消耗品を開発し、多数のブランドを通じて世界中で販売している。現在、そしてこれからの世代のために、世界中の消費者の生活を向上させるために、優れた品質と価値のあるブランド製品を提供している。
2020年9月現在、Procter & Gambleの製品は180以上の国と地域で販売されている。
ビジネスモデル
Procter & Gambleのビジネスモデルは、既存のブランドや製品の継続的な成長と成功、そして革新的な新製品の創出にかかっている。
P&Gが製品を提供している市場と業界セグメントは、非常に競争が激しいものである。P&Gの製品は、消費者への直接販売だけでなく、多数のチャネルを通じて、180以上の国と地域で販売されている。Procter & Gambleは、広告、プロモーション、その他のマーケティング手段を用いて製品をサポートし、営業部隊と連携して、ブランドや製品の認知度を積極的に高めている。
この組み合わせは、これらのタイプの製品のマーケティングに最も効率的な方法を提供するものであると考えており、製品の品質、性能、価値、パッケージも競合他社と競争できるよう工夫している。
P&Gは、すべての事業において活動に関連して使用される特許および登録商標のライセンスを保有している。これらの特許やライセンスの中には、P&Gの製品を製造するために使用される重要な製品の処方やプロセスをカバーするものもある。商標は、製品の全体的なマーケティングとブランド化にとって重要であるため、各事業の主要な商標はすべて登録を行っている。
成長戦略
Procter & Gambleの成長戦略は、製品、パッケージ、ブランド・コミュニケーション、小売店での販売、価値観など、すべての要素において、意味のある顕著な優位性を提供することである。研究開発と消費者の洞察力を駆使して、優れた製品とパッケージを提供していく。P&Gは、マーケティングとオンラインでのプレゼンスを活用して、消費者に優れたブランドメッセージを提供する。
P&Gは、顧客と協力して、店頭とオンラインの両方で優れた小売業を展開し、上記の要素と合わせて、競合する各価格帯において、消費者と小売の顧客に優れた価値を提供し続けていく。
商品の主な販売先
P&Gの取引先は、量販店、Eコマース、食料品店、会員制クラブ店、ドラッグストア、百貨店、流通業、卸売業、ベビーショップ、美容専門店、高頻度店舗、薬局などである。また、消費者への直販も行っている。特に、ウォルマート・インクとその関連会社への売上高は、2019年と2018年の総売上高の約15%、2017年は16%を占めており、重要な取引先となっている。