事業内容
キッコーマン株式会社とそのグループ企業は、持株会社を中心に58の子会社と2つの関連会社から構成されています。同社は、グループ戦略の立案や事業会社の統括管理を主な業務としています。キッコーマングループの事業は大きく分けて、食料品の製造・販売、飲料、酒類、その他(医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供)の4つのセグメントに区分されます。
国内食料品製造・販売部門では、しょうゆの製造・販売をはじめ、つゆやたれなどのしょうゆ関連調味料、デルモンテブランドのトマト加工品・缶詰、業務用食材の製造・販売を行っています。このセグメントには、キッコーマン食品㈱や北海道キッコーマン㈱、ヒゲタ醤油㈱などが含まれます。
飲料部門では、豆乳飲料や野菜果実飲料の製造・販売を手掛け、キッコーマンソイフーズ㈱が主要な会社として挙げられます。
酒類部門では、みりんやワインなどの製造・販売を行っており、マンズワイン㈱や流山キッコーマン㈱、テラヴェール㈱がこのセグメントに属しています。
その他の事業としては、医薬品や化成品の製造、不動産賃貸、物流サービス、間接業務の提供などがあり、キッコーマンビジネスサービス㈱やキッコーマンバイオケミファ㈱、総武物流㈱などが関連する企業です。
海外では、しょうゆの製造・販売を中心に、デルモンテブランドのトマト加工品・缶詰の製造・販売、健康食品の製造・販売などを展開しています。これらの事業には、KIKKOMAN FOODS, INC.やDEL MONTE ASIA PTE LTD、COUNTRY LIFE, LLCなどが含まれます。
また、海外食料品卸売部門では、東洋食品等の仕入・販売を行っており、JFCジャパン㈱やJFC INTERNATIONAL INC.などが主要な会社として活動しています。
特集記事
経営方針
キッコーマン株式会社は、そのグループ企業と共に、食品の製造・販売、飲料、酒類、およびその他の事業(医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供)を展開しています。同社は、消費者本位を基本理念とし、食文化の国際交流を推進し、地球社会にとって存在意義のある企業を目指しています。これらの理念を実現するため、キッコーマンは「グローバルビジョン2030」を策定し、新しい価値創造への挑戦を行っています。
このビジョンには、キッコーマンしょうゆをグローバル・スタンダードの調味料にすること、世界中で新しいおいしさを創造し、より豊かで健康的な食生活に貢献すること、そしてキッコーマンらしい活動を通じて地球社会における存在意義をさらに高めることが含まれています。
中期経営計画では、2022年度を初年度とし、2024年度を最終年度として、売上成長率年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE11%以上を目標としています。重点課題としては、環境変化に対応し成長の継続と収益力向上、事業活動を通じた社会課題解決に貢献することが挙げられています。
海外市場では、しょうゆ部門の主要市場の深耕と新規市場の開拓を進め、北米、欧州、アジア、南米、インド、アフリカ地域での成長を目指しています。国内では、収益力向上に取り組み、ITやデジタル技術の活用を通じて顧客への価値提供を高め、生産性向上を図っています。
キッコーマンは、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献し、企業の社会的責任を果たすことを目指しています。そのために、「地球環境」「食と健康」「人と社会」の3つを重要分野と定め、取り組みを進めています。