キッコーマンの事業セグメントと業績の内訳
キッコーマンの2016年3月期の売上高は4083億円、経常利益310億円。
子会社79社と関連会社35社を有し、醤油をはじめとした食品の販売を行なっている。事業区分とそれぞれの概要は次の通り。
国内食料品製造・販売
・醤油やつゆ・たれなど醤油関連調味料、デルモントマト加工品・缶詰、業務用食材
・野菜果実飲料、豆乳飲料など
・みりん、ワインなど
・子会社に日本デルモンテ、マンズワイン、理研ビタミンなど
国内その他
・医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供
・子会社に総武物流など
海外食料品製造・販売
・醤油、デルモンテ、その他健康食品など
海外食料品卸売
・東洋食品などの仕入れと販売
連結従業員5933名のうち、2310名が国内食料品製造・販売、1155名が海外食料品製造・販売、1512名が海外食料品卸売に従事。
セグメント別売上高
セグメント売上高の内訳。国内食料品製造販売による売上は1612億円で全体の41%程度にすぎず、海外食料品卸売が1384億円(35%)、海外食料品製造販売が747億円(19%)で海外事業の方が大きい。これは興味深い。
続いてセグメント別の利益。一番大きいのはなんと海外食料品製造販売で142億円と利益の58%を稼いでいる。続いて海外食料品卸売が64億円で26%ほど。国内食料品製造販売から上げている利益は27億円(11%)にすぎない。これはもっと興味深いな。
地域ごとの売上高
最後に、地域ごとの売上高をみる。日本が1769億円(43.31%)で北米が1744億円(42.71%)となっており、ほとんど拮抗している。キッコーマンだけに。