事業内容
サントリー食品インターナショナルは、サントリーホールディングス株式会社を親会社とするサントリーグループの飲料・食品セグメントの中核企業です。同社は、飲料・食品の製造・販売事業を主軸に展開しており、子会社74社及び持分法適用会社7社を含む広範なグループ構成を有しています。サントリー食品インターナショナルは、グループの事業持株会社として、企業統治、事業戦略の策定、品質保証の推進、事業・商品開発などを行い、グループ全体の中枢として機能しています。また、M&A戦略の策定や相手先の選定も担っています。
同社グループは、日本国内でミネラルウォーター、コーヒー飲料、茶系飲料、炭酸飲料、スポーツ飲料、特定保健用食品などの製造・販売を行っています。製品の製造はサントリープロダクツ株式会社が、販売はサントリーフーズ株式会社及びサントリービバレッジソリューション株式会社がそれぞれ担当しています。また、サントリーフーズ沖縄株式会社は沖縄県での清涼飲料等の販売を行っています。
アジアパシフィック地域では、タイ、インドネシア、ベトナム、タイ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、香港、シンガポールなどで、健康食品や清涼飲料の製造・販売を展開しています。特に、「BRAND'S Essence of Chicken」シリーズやゼリードリンク「Okky」、茶飲料「MYTEA」、エナジードリンク「Sting」などが代表的な製品です。
欧州では、フランス、英国、スペインなどで炭酸飲料「Orangina」「Schweppes」、果汁飲料「Oasis」、果汁飲料「Ribena」、エナジードリンク・スポーツドリンク「Lucozade」の製造・販売を行っています。米州事業では、北米において清涼飲料の製造・販売を展開しています。
サントリー食品インターナショナルは、これらの事業を通じて、グローバルな飲料・食品市場でのプレゼンスを拡大しています。
特集記事
経営方針
サントリー食品インターナショナルは、グローバル飲料業界において独自のポジションを確立し、2030年に向けた売上目標2.5兆円を掲げています。同社は、既存事業の成長と新規成長投資を二本柱とし、売上成長を上回る利益成長を目指しています。成長戦略として、コアブランドのイノベーションや新カテゴリーの創造、新市場や新飲料モデルの開発、M&Aの積極推進などを挙げています。また、センター オブ エクセレンスとDXの推進、アジアパシフィックリージョンの新設など、成長を支える取り組みも進めています。
サントリー食品インターナショナルは、サステナビリティ経営も重視しており、「水」と「温室効果ガス」に関する活動や「プラスチック基本方針」に基づく取り組みを強化しています。これらの活動は、地域社会への貢献と持続可能な成長を目指す同社の姿勢を示しています。
中期経営計画では、2023年までの目標として、売上収益の平均年率一桁台半ばの成長、営業利益の平均年率10%以上の成長、営業利益率10%以上を掲げています。成長投資には、M&Aを含む最大ネットD/Eレシオ1倍を上限目安としており、積極的な投資を進めています。
サントリー食品インターナショナルは、変動の激しい外部環境の中で事業構造を進化させ、グローバルでの更なる攻勢を仕掛ける戦略を展開しています。コアブランドのイノベーション加速や、厳しいコスト環境の中での売上収益の伸長、サプライチェーンのコスト削減活動の徹底など、増益を目指す取り組みを進めています。