事業内容
ぐるなび株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、飲食店情報提供サービスや飲食店経営に関わる様々な業務支援サービスを提供しています。同社の主要事業は、インターネット上で運営する飲食店検索サイト「ぐるなび」を通じた情報提供と、飲食店向けの販促支援です。具体的には、「ぐるなびPRO」を用いた情報更新システム、ネット予約システム、アクセス集計・分析機能、外国語版サイトへの情報掲載などがあります。これらのサービスを通じて、新規集客やリピート促進を支援しています。
また、プロモーション事業では、食品・飲料メーカーや自治体向けにトレンド調査や商品開発支援、地域活性化プロモーションなどを行っています。関連事業としては、訪日外国人向けの観光情報サービス、グルメ・手土産のECサイト運営、飲食フロアのプロデュース、地域振興支援、有料会員制サービス、海外での日本食プロモーションなどが挙げられます。
さらに、同社グループでは、「食」に関する調査研究や情報提供、事務関連業務の請負、福利厚生サービスの提供、直営実験店舗の運営なども手がけています。これらの事業を通じて、飲食店や消費者、自治体など様々なステークホルダーに対して、幅広いサービスを提供しているのがぐるなび株式会社の特徴です。
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経営方針
ぐるなび株式会社(以下、同社)は、「食でつなぐ。人を満たす。」というパーパスを掲げ、飲食店の経営支援を核とした事業展開を進めています。同社は、飲食店と消費者をつなぐ情報提供サービスを通じて、外食産業の持続的な発展に貢献し、企業価値の拡大を目指しています。
同社は、外食産業を取り巻く環境の変化、特に新型コロナウイルス感染症の影響による外食機会の変化やデリバリー・テイクアウトの普及などに対応するため、中期事業方針を策定しました。2024年3月期から2026年3月期までの重点施策として、「ぐるなび」サイトの変革、マーケティングエージェントの確立、飲食店運営のDX支援の強化などを挙げています。
具体的には、「ぐるなび」サイトを楽天会員にとって最も利得性、利便性の高いネット予約メディアとするためのコンテンツや機能の拡充、飲食店の販促・集客手法の多様化に対応するためのエージェント機能の強化、そして「ぐるなびFineOrder」を飲食店と消費者をつなぐ新たなサービスとして確立し、第2の基幹サービスへと成長させることが計画されています。さらに、DXサービスの拡充を通じて、飲食店の販促・集客、顧客管理、経営管理等の一体的なデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に資するサービスの開発にも取り組んでいます。
これらの施策を通じて、同社は外食産業の発展に寄与し、飲食店DXのベストパートナーとなることを目指しています。また、楽天グループ株式会社をはじめとするパートナー企業との連携を強化し、同社独自の強みである人的サポートとデジタル活用を通じて、外食に関する情報資産の分析・活用を進め、重点施策の推進力や実効性を高めていく方針です。