事業内容
セコムは、多岐にわたる事業セグメントを持つ企業グループで、セキュリティサービス、防災、メディカルサービス、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICT、不動産賃貸および建築設備工事など、幅広い分野で事業活動を展開しています。
セキュリティサービス事業では、セントラライズドシステムをはじめとする各種セキュリティサービスを提供。国内外の子会社や関連会社を通じて、警備請負や安全機器の販売等を行っています。例えば、セコム上信越株式会社やセコム北陸株式会社など国内の子会社、海外では上海西科姆保安服務有限公司やPT.セコムインドネシアなどが活動しています。
防災事業では、能美防災株式会社やニッタン株式会社が自動火災報知設備や消火設備などの防災システムの研究開発から販売、保守までを手掛けています。
メディカルサービス事業では、セコム医療システム株式会社が在宅医療サービスや電子カルテ、遠隔画像診断支援サービスなどを提供。また、セコムフォート株式会社などがシニアレジデンスの運営を行っています。
保険事業においては、セコム損害保険株式会社が損害保険業務を、セコム保険サービス株式会社が保険代理店業務を展開しています。
地理空間情報サービス事業では、株式会社パスコが航空機や人工衛星を利用した測量・計測で地理情報を集積し、提供しています。
BPO・ICT事業では、セコムトラストシステムズ株式会社が情報セキュリティサービスやデータセンター事業などを、株式会社アット東京がデータセンター事業を、株式会社TMJがBPOサービス事業をそれぞれ担当しています。
その他事業として、株式会社荒井商店が賃貸ビル・マンションの運営、セコムエンジニアリング株式会社が建築設備の設計・施工を行っています。これらの事業を通じて、セコムは多方面でのサービス提供を実現しています。
特集記事
経営方針
セコムは、セキュリティサービスを中心に、防災、メディカルサービス、保険、地理空間情報サービス、BPO・ICTなど多岐にわたる事業を展開している企業グループです。同社は、社会に貢献することを企業理念とし、「社会システム産業」の構築を目指しています。これは、「安全・安心・快適・便利」な社会を実現するため、事業間の複合的・融合的な提供を推進する戦略です。
中期経営計画において、セコムは「セコムグループ2030年ビジョン」を策定し、「あんしんプラットフォーム」構想を掲げています。この構想では、時間や空間にとらわれないサービス提供、個々の顧客に寄り添った最適なサービス提供、リスクに対する事前の備えから事後の復旧までをカバーするサービスの提供を目指しています。また、2023年5月には「セコムグループ ロードマップ2027」を策定し、新たなサービスの提供や新事業の創出・育成、既存業務の拡充を通じて成長を加速させる方針です。
同社は、外部環境の変化に対応し、新技術の積極的な活用、国内外での事業競争力の向上、業務効率化、人財確保、コンプライアンス・ガバナンス体制の強化など、幅広い取り組みを推進しています。これらの戦略は、社会と共に成長し、持続的な企業価値の向上を目指すセコムの姿勢を示しています。新型コロナウイルス感染症への対応も引き続き注意深く進めていく方針です。