セコムの2016年3月期の売上高は8810億円、営業利益1285億円。
子会社176社と関連会社22社を有し、警備請負サービスを中心に防災、メディカルサービス、保険など幅広く事業を展開している。以下は事業セグメントの概要である。
セキュリティサービス事業
セントラライズドシステム(オンライン・セキュリティシステム)をはじめとして、各種のセキュリティサービスを提供。
防災事業
火災報知設備や消火設備機器の製造・販売、取付工事と保守業務を行なっている。
メディカルサービス事業
在宅医療サービス、遠隔画像診断支援サービス、医療機関向けの不動産の賃貸事業、医療機器・器材の販売、シニアレジデンスの運営などを幅広く展開。
保険事業
損害保険業、保険会社代理店業務を展開。
地理情報サービス事業
地理情報システム(GIS)の技術を活用した自治体・民間向け業務支援サービスを提供するほか、測量・計測、建設コンサルタント事業などを行う。
情報通信事業
セキュリティネットワークサービス、ビジネスシステム構築・運用サービス、情報セキュリティサービス、大規模災害対策サービス、データセンター事業などを行なっている。
不動産・その他の事業
防犯・防災を重視したマンションの開発・販売や賃貸ビル・マンションの運営を行なっている。
グループ全体の連結従業員数は42687名おり、そのうち32498名がセキュリティサービス事業に従事。
売上高は8810億円のうち、セキュリティサービスは5048億円で全体の55%程度。その他、防災事業は1355億円(15%)、メディカルサービスは642億円(%)、保険事業は431億円(7%)、地理情報サービスは527億円(4.7%)、情報通信事業は559億円(5.8%)、不動産・その他の事業は537億円(5.9%)を売り上げている。
セキュリティサービスが圧倒的だろうと思っていたが、他の事業も大きい。
(上記はセグメント間取引の調整額290億円を含んでいる)
セグメント別利益
営業利益1285億円の内訳。セキュリティサービスが1120億円を稼ぎ圧倒的。防災事業は139億円、メディカルサービスは52億円を化石でいるが、他の事業はどれも50億円以下である。
(上記はセグメント間取引の調整額155億円を含んでいる)