事業内容
日本ロジテムは、貨物自動車運送事業、センター事業、アセット事業、およびその他事業を主要な事業セグメントとして展開しています。同社グループは、日本ロジテムを含む連結子会社21社、持分法適用関連会社3社、その他の関係会社2社で構成されています。
貨物自動車運送事業では、顧客からの委託を受け、自社および協力会社のトラックを使用して貨物を運送するサービスを提供しています。この事業は、国内では阪神ロジテム株式会社、ロジテムトランスポート株式会社などが、海外ではロジテムベトナムコーポレーションなどが担っています。
センター事業では、顧客から寄託された貨物の倉庫での入出庫作業、流通加工(組立、裁断、梱包等)、事務代行(受注代行、在庫管理等)などを行っています。この事業は、国内では阪神ロジテム株式会社など、海外では千日股份有限公司、ロジテムベトナムコーポレーションなどが遂行しています。
アセット事業では、顧客から寄託された貨物の保管や、倉庫配送センターなどの不動産賃貸借を行っています。この事業は、国内では阪神ロジテム株式会社、ロジテムインターナショナル株式会社など、海外では千日股份有限公司、ロジテムベトナムコーポレーションなどが担当しています。
その他事業としては、上記3事業に付随する引越移転事業、施工関連事業、輸出入貨物取扱事業、通関事業、港湾運送事業、労働者派遣事業等があり、国内ではロジテムエージェンシー株式会社、ロジテムエンジニアリング株式会社、ロジテムインターナショナル株式会社などが、海外では千日股份有限公司などが遂行しています。
さらに、同社グループは物品販売業や総合リース業も手がけており、海外ではロジテムベトナムノースサービス、ロジテムベトナムサウスサービス、ロジテムミャンマーが旅客自動車運送事業等を、ロジテムベトナムホールディングスはベトナムにおける子会社の事業活動の支配管理、リース、投融資等を行っています。
経営方針
日本ロジテムは、物流業界における複数の課題に対応し、持続可能な成長を目指しています。同社は、「物流の未来を見つめ、物流に関わるすべての事業の創造に挑戦する」という基本理念のもと、品質の高い物流サービスの提供を通じて企業価値の向上を図っています。また、コンプライアンスの徹底とコーポレート・ガバナンスの強化にも努めています。
中期経営計画2025では、「New Challenge」を基本方針とし、環境変化に適応した強固な体制づくり、適切な利益を安定確保できる収益構造の確立、社会課題解決への貢献を目指しています。これらを実現するために、収益力の向上、強固な物流サービスの構築、サステナビリティの推進、人財力の強化、グループ経営基盤の強化に重点を置いて取り組んでいます。
具体的な施策としては、安定利益を確保できる収益構造の構築、営業強化による取引範囲の拡大、インドシナ半島地域における物流事業の拡大、安全および品質の追求、物流DX推進による生産性の向上、サステナビリティ推進体制の構築、SDGsを踏まえた重要課題への取り組み強化、多様な人財が活躍できる組織の構築などが挙げられます。
これらの取り組みを通じて、日本ロジテムは2026年3月期に営業収益710億円、営業利益18億円、売上高営業利益率2.5%の達成を目指しています。同社は、経済的価値および社会的価値の向上を目指し、信頼される企業グループとしての成長を目指しています。