東京建物は、多岐にわたる事業セグメントを持ち、さまざまな不動産関連サービスを提供しています。主な事業セグメントには、ビル事業、住宅事業、アセットサービス事業、その他事業があります。

ビル事業では、東京建物はオフィスビル、商業施設、物流施設の開発、販売、賃貸、運営を行っています。関連会社である東京建物リゾートや名駅2丁目開発特定目的会社などがオフィスビルの賃貸・運営を担当し、東京不動産管理や新宿センタービル管理などが建物管理を行っています。また、エキスパートオフィスはサービスオフィスやコワーキングスペースの運営を手がけています。

住宅事業では、東京建物はマンションの開発、分譲、販売、賃貸を行っています。東京建物アメニティサポートがマンション管理を担当し、かちどきGROWTH TOWNがマンションの賃貸・運営を行っています。さらに、イー・ステート・オンラインはマンション分譲におけるWEBプロモーションを提供しています。

アセットサービス事業では、東京建物不動産販売が不動産の売買、仲介、コンサルティングを行い、日本パーキングが駐車場の開発・運営を担当しています。

その他事業には、クオリティライフ事業、資産運用事業、海外事業があります。東京建物リゾートはホテルやリゾート施設の運営を行い、東京建物不動産投資顧問は不動産投資のコンサルティングを提供しています。海外事業では、東京建物はアジアや米国で不動産開発を行い、上海では不動産コンサルティングを提供しています。

東京建物は、2030年を見据えた長期ビジョン「次世代デベロッパーへ」を掲げ、持続的成長と企業価値の向上を目指しています。このビジョンの下、2020～2024年度を対象とした中期経営計画を策定し、5つの重点戦略とESG経営の高度化を推進しています。これにより、2030年頃に連結事業利益1,200億円を達成し、SDGsへの貢献を果たすことを目指しています。

重点戦略には、大規模再開発の推進や分譲マンション事業の強化、投資家向け物件売却の拡大、仲介・ファンド・駐車場事業の強化、海外事業の成長が含まれます。特に、東京駅前の再開発プロジェクトをはじめとする大規模再開発を通じて、安定的な賃貸利益の拡大を図ります。また、競争力の高いマンションの開発を継続し、社会変化に対応した住まいを提供することで、分譲マンション事業を強化します。

さらに、ESG経営の高度化を図るため、サステナビリティ委員会を通じてESGに関する重要事項の審議や目標設定を行い、持続可能な社会の実現に貢献します。これにより、ESGインデックスへの組み入れを目指し、サステナビリティ施策を継続的に展開します。東京建物は、これらの戦略を通じて、社会課題の解決と企業としての成長を両立し、すべてのステークホルダーにとって「いい会社」を目指しています。