事業内容
岩谷産業は、総合エネルギー事業、産業ガス・機械事業、マテリアル事業、自然産業事業など、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。
総合エネルギー事業では、LPガス、都市ガス、石油製品の販売や、エネルギー供給インフラの構築・運営などを手がけています。主要なサービスには、「岩谷ガス」「岩谷エナジー」などがあります。
産業ガス・機械事業では、酸素、窒素、アルゴンなどの産業ガスの製造・販売や、ガス関連機器の製造・販売を行っています。主要なブランドには「岩谷酸素」「岩谷マシナリー」などがあります。
マテリアル事業では、樹脂製品や電子部品、化成品などの製造・販売を展開しています。主要なサービスには「岩谷プラスチック」「岩谷化成品」などがあります。
自然産業事業では、農業資材の製造・販売や、バイオマス発電などの再生可能エネルギー事業を展開しています。主要なブランドには「岩谷アグリ」「岩谷バイオマス」などがあります。
これらの事業セグメントを通じて、同社グループは総合的なエネルギーソリューションや産業インフラの提供、環境配慮型製品の開発など、多様な事業領域で活躍しています。また、金融、保険、運送、情報処理などのサポート事業も手がけており、グループ全体としての事業基盤の強化を図っています。
経営方針
岩谷産業は、「世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える」という企業理念のもと、常に新しい価値の創造に努め、社会に貢献することを目指しています。
同社は、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画「PLAN23」において、「脱炭素社会に向けた戦略投資の強化」と「デジタル化の推進」を基本方針に掲げています。具体的な数値目標としては、2024年3月期の経常利益400億円、ROE9%以上を設定しています。
重点的な取り組みとして、「脱炭素社会に向けた取り組み強化」、「エネルギー生活総合サービス事業者への進化」、「海外事業の拡大」の3つの基本戦略を推進しています。
総合エネルギー事業では、LPガス直売顧客数の増加と販売数量の拡大、エネルギー関連機器の拡販、カーボンオフセットLPガスの販売拡大などに取り組みます。産業ガス・機械事業では、エアセパレートガスの適正な価格転嫁と拡販、液化水素を始めとするガスや設備の販売強化、水素エネルギー社会実現に向けたCO2フリー水素サプライチェーン構築を進めます。マテリアル事業では、環境ビジネスの拡大や先端材料の拡販、海外事業の強化などに注力しています。
同社は長年の水素事業の経験と実績を活かし、大量で安価なCO2フリー水素源の獲得に取り組むなど、企業理念に沿った経営を推進しています。これらの取り組みを通じて、同社は「世の中に必要とされる企業」であり続けることを目指しています。