事業内容
三井物産は、金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業、次世代・機能推進の7つの事業セグメントを持つ総合商社です。
金属資源セグメントでは、鉄鉱石、石炭、銅、ニッケル、アルミニウムなどの金属資源の取り扱いを行っています。主要な子会社には三井物産メタルズ、Mitsui Iron Ore Development、Mitsui Iron Ore Corporationなどがあります。
エネルギーセグメントでは、石油、天然ガス、LNG、石油製品、原子燃料、環境・次世代エネルギーなどを取り扱っています。主要な子会社には三井石油開発、Mitsui E&P Middle East、Mitsui E&P USAなどがあります。
機械・インフラセグメントでは、電力、海洋エネルギー、ガス配給、水、物流・社会インフラ、自動車、産業機械、交通、船舶、航空などの事業を展開しています。主要な子会社にはPortek International、Mit-Power Capitals (Thailand)、Mitsui & Co. Middle East and Africa Projects Investment & Developmentなどがあります。
化学品セグメントでは、石油化学原料・製品、無機原料・製品、合成樹脂原料・製品、農業資材、飼料添加物、化学品タンクターミナル、住生活マテリアルなどを取り扱っています。主要な子会社には三井物産ケミカル、日本アラビアメタノール、MMTX、Shark Bay Saltなどがあります。
鉄鋼製品セグメントでは、インフラ鋼材、自動車部品、エネルギー鋼材などを取り扱っています。主要な子会社には三井物産スチール、EURO-MIT STAAL、Regency Steel Asiaなどがあります。
生活産業セグメントでは、食料、ファッション、ヘルスケア、アウトソーシングサービスなどの事業を展開しています。主要な子会社にはXINGU AGRI、United Grain Corporation of Oregon、三井物産アグリフーズ、プライフーズなどがあります。
次世代・機能推進セグメントでは、アセットマネジメント、リース、保険、バイアウト投資、ベンチャー投資、商品デリバティブ、物流センター、情報システム、不動産などの事業を手がけています。主要な子会社には三井情報、三井物産セキュアディレクション、ワールド・ハイビジョン・チャンネル、M&Y Asia Telecom Holdingsなどがあります。
特集記事
経営方針
三井物産は、新中期経営計画「Creating Sustainable Futures」を策定し、サステナビリティを経営の中核に据えて取り組んでいます。
同社は、グローバル・サステナビリティの視点から、あらゆる産業の社会課題を掘り起こし、そこから新しいビジネスイノベーションを生み出し、強い事業群および新しい産業の創出を目指しています。
具体的な成長戦略として、以下の5つのCorporate Strategyを掲げています。
(a) グローバル・産業横断的な提案力の高度化
(b) 「創る・育てる・展(ひろ)げる」(ビジネスモデル)の推進
(c) サステナビリティ経営の更なる深化
(d) グループ経営力の強化
(e) グローバルでの多様な個の活躍推進
また、同社は3つの攻め筋(Key Strategic Initiatives)として、「Industrial Business Solutions」「Global Energy Transition」「Wellness Ecosystem Creation」に注力しています。
これらの取り組みを通じて、2026年3月期には基礎営業キャッシュ・フロー1兆円、当期利益(親会社の所有者に帰属)9,200億円、ROEは平均12%超を目指しています。