事業内容
伊藤忠商事は、多種多様な商品のトレーディング、ファイナンス、物流、プロジェクト案件の企画・調整などを行う総合商社です。8つのディビジョンカンパニーを通じて、生活消費分野、基礎産業分野、資源分野において幅広い事業活動を展開しています。
主な事業セグメントと取扱商品・サービスは以下の通りです。
繊維:繊維原料、糸、織物から衣料品、服飾雑貨など生活消費分野の商品を取り扱っています。ブランドビジネスの海外展開やインターネット販売などの販路展開も行っています。
機械:プラント、橋梁、鉄道などのインフラ関連事業、発電・送変電・売電関連事業、水・環境・廃棄物関連事業、各種機械・設備の取扱いなどを行っています。
金属:金属鉱物資源開発事業、鉄鋼製品加工事業、鉄鋼製品、非鉄・軽金属、リサイクル・廃棄物処理などを手がけています。
エネルギー・化学品:原油、ガス、化学品などのトレードや事業を行っています。再生可能エネルギーを含む電力事業にも取り組んでいます。
食料:原料から小売まで食料全般にわたる事業を展開しています。穀物、畜産物、水産物、加工食品などを取り扱っています。
住生活:紙パルプ、天然ゴム、タイヤ、物流、不動産開発・管理などの事業を行っています。
情報・金融:ITソリューション、携帯流通、金融サービス、保険事業などを手がけています。
このように、伊藤忠商事は多岐にわたる事業セグメントを持ち、グローバルなネットワークを活かしながら、生活消費分野を中心に総合的な事業活動を展開しています。
特集記事
経営方針
伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の最終年度を迎え、「マーケットイン」による事業変革と「SDGs」への貢献・取組強化を基本方針として、持続的な成長を目指しています。
同社は、グループ最大の消費者基盤であるファミリーマート事業の進化を起点に、バリューチェーン全体の変革やデータ活用・DXによる収益機会の拡大に取り組んでいます。また、脱炭素社会の実現や循環型ビジネスの主導的展開、バリューチェーンの強靭化を通じて、「SDGs」の実現に貢献していきます。
人的資本や財務基盤の強みを活かし、成長投資の着実な実行とハンズオン経営による既存事業の磨きを進めることで、持続的な成長を実現する事業基盤の強化・拡大を目指しています。
一方で、世界経済の減速や地政学リスクの高まりなど、不確実性の高い経営環境に直面しています。しかし、同社は中期経営計画の基本方針を着実に推進し、多様化するマーケットニーズへの対応と「SDGs」実現への貢献を通じて、持続的な成長を実現していく方針です。