事業内容
三菱鉛筆は、筆記具及び筆記具周辺商品事業とその他の事業を展開している企業です。同社グループは、三菱鉛筆と子会社46社で構成されており、国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。
筆記具及び筆記具周辺商品事業では、筆記具の製造及び販売に加え、化粧品などの筆記具周辺商品も手がけています。このセグメントでは、技術の転用により多様な製品を市場に送り出しています。国内の主な製造会社には㈱ユニ、山形三菱鉛筆精工㈱、ユニポリマー㈱があり、海外では深圳新華菱文具制造有限公司やMITSUBISHI PENCIL VIETNAM CO., LTD.が製造を担当しています。販売面では、三菱鉛筆東京販売㈱、三菱鉛筆関西販売㈱、三菱鉛筆九州販売㈱など国内の販売会社と、uni-ball Corporation、MITSUBISHI PENCIL KOREA SALES CO.,LTD.、三菱鉛筆貿易(上海)有限公司、MITSUBISHI PENCIL France SAなど海外の販売会社があります。
その他の事業としては、ユニ工業㈱が粘着テープ事業を、㈱ホビーラホビーレが手工芸品事業を行っています。これらの事業を通じて、三菱鉛筆は多岐にわたるニーズに応える製品とサービスを提供しており、筆記具業界のみならず、化粧品や手工芸品の分野でもその存在感を示しています。
特集記事
経営方針
三菱鉛筆は、創業以来「最高の品質こそ最大のサービス」という社是のもと、筆記具の品質向上と技術革新に努めてきました。同社は、1887年の創業から「書く、描く」ことにこだわり続け、日本だけでなく世界100カ国以上で愛用される筆記具を提供しています。2022年には、将来の予測が困難な時代を見据え、「ありたい姿2036(長期ビジョン)」を公表しました。このビジョンでは、筆記具メーカーから「表現革新カンパニー」への転換を目指し、「書く、描く」を通じて個性と創造性を解き放つ価値を提供することを掲げています。
中期経営計画「uni re-design」では、筆記具事業のグローバル化、新規事業の創造、サステナブルな体制構築を重点方針としています。これにより、筆記具事業をグローバルに展開し、新たな顧客体験を提供することを目指しています。また、性別、文化、障がいなどの違いを可能性に変えることで、豊かな表現や新しいつながりを生み出すことを目標としています。
同社は、テクノロジーの進化や市場環境の変化に迅速に対応し、お客様の消費行動の変容やサステナビリティへの関心の高まりにも対応していく必要があると認識しています。これらの課題に対処するため、提供価値を具現化し、新たな市場の開拓と価値の創出を通じたシェア拡大を目指しています。さらに、自然環境や社会との共生を前提としたサステナブルな体制構築にも取り組んでいます。
このように、三菱鉛筆は、長期ビジョンに基づき、筆記具事業のグローバル化、新規事業の創造、サステナブルな体制構築を推進し、表現革新カンパニーとしての成長を目指しています。