事業内容
リコーは、デジタルサービス、デジタルプロダクツ、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズ、その他の事業セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。デジタルサービスセグメントでは、オフィス向け複合機やプリンターの販売、IT関連ソリューション、ワークフロー全体の変革や働き方改革を支援するサービスを展開しています。デジタルプロダクツセグメントでは、オフィス向け複合機やプリンター、エッジデバイスの開発・生産に取り組んでいます。
グラフィックコミュニケーションズセグメントは、商用印刷事業と産業印刷事業を含み、デジタル印刷関連の製品・サービスや産業用インクジェットヘッド、インクジェット用インク、産業用プリンターの製造・販売を行っています。インダストリアルソリューションズセグメントでは、サーマル事業と産業プロダクツ事業を展開し、サーマルペーパーや熱転写リボン、光学技術や画像処理技術を活かした精密機器部品などを提供しています。
その他の事業セグメントには、PFU(イメージスキャナーやエンベデッドコンピュータの製造)、Smart Vision事業(360°カメラとソフトウエアの組み合わせによるプラットフォーム事業)、PLAiR事業(植物由来のプラスチック代替素材)、メディカルイメージング、社会インフラ事業、環境技術開発などが含まれます。これらの事業を通じて、リコーはデジタルサービスの会社への変革を目指しており、各セグメントはリコーの幅広い技術力とイノベーションを反映しています。
特集記事
経営方針
リコーは、デジタルサービスの会社への変革を目指し、その中期経営戦略において、デジタルサービスの提供を中心とした成長を推進しています。同社は、オフィス環境のデジタル化を進めることで、働き方の変革を支援し、顧客の生産性向上と創造力の発揮を促進することを目標としています。この戦略の一環として、オフィス領域だけでなく、製造や物流などの現場、さらには社会全体へとデジタルサービスの提供範囲を拡大しています。
リコーは、デジタルサービスの売上高構成比を60%超にすることを目指し、ビジネスモデルの転換と収益力の強化に取り組んでいます。また、オフィスプリンティング事業以外の分野でのストック利益の構成比を54%に引き上げることを目標に掲げており、人的資本のポテンシャル最大化を図ることで、社員一人当たりの稼ぐ力を2022年度比で70%増やすことを目指しています。
さらに、リコーはESGの取り組みを重視し、サステナビリティやESGに関してグローバルでトップレベルの評価を受けることを基本方針としています。これにより、お客様や株主・投資家からの高まるESG要求に応え、バリューチェーン全体を俯瞰した活動を進めています。具体的には、脱炭素社会や循環型社会の実現に向けた取り組みを強化し、地域・社会システムの維持発展に貢献しています。
このように、リコーはデジタルサービスの提供を核とした中期経営戦略を推進し、デジタルサービスの会社への変革を目指しています。同時に、ESGの取り組みを通じて持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っています。