事業内容
タムロン株式会社とそのグループ企業は、写真関連、監視&FA関連、モビリティ&ヘルスケア、その他の製造及び販売を主な事業内容としています。同社は、ミラーレスカメラ用交換レンズや一眼レフカメラ用交換レンズなどの写真関連製品を提供しており、これらはタムロン自身やTAMRON USA, INC.、TAMRON Europe GmbHなどの関連会社を通じて販売されています。
監視&FA関連事業では、監視カメラ用レンズ、FA/マシンビジョン用レンズ、TV会議用レンズ、カメラモジュールなどを手がけており、これらも同様にタムロン及びその関連会社を通じて市場に提供されています。
モビリティ&ヘルスケアおよびその他の事業セグメントでは、車載カメラ用レンズ、ビデオカメラ用レンズ、デジタルカメラ用レンズ、ドローン用レンズ、医療用レンズ、各種光学用デバイス部品などの製造・販売を行っています。これらの製品もタムロンをはじめ、TAMRON Europe GmbHやTAMRON OPTICAL(VIETNAM)CO., LTD.などのグループ企業を通して提供されています。
タムロンは、これらの事業を通じて、幅広い分野での光学技術の応用と製品開発に取り組んでおり、世界各地の関連会社と協力しながら、グローバルな市場でのプレゼンスを強化しています。
経営方針
タムロン株式会社は、新経営理念「光を究め、感動と安心を創造し、心豊かな社会の実現に貢献します。」を掲げ、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、2023年12月期を最終年度とする中期経営計画「Vision23」を推進中であり、売上高610億円、営業利益70億円(営業利益率11.5%)、ROE9%以上を目標としています。
経営戦略として、タムロンは既存事業のグローバル展開を加速させ、特にアジア市場の強化に注力しています。マーケティング力、商品企画力、営業力の強化を通じて、顧客が感動する商品の提供と市場毎の販売戦略による事業拡大を図っています。また、SDGsの理念に則り、社会の課題解決に向けたマーケティングの強化や新規事業創出にも力を入れています。
技術面では、光学技術を中心とした要素技術開発に加え、新たな技術領域での研究開発に注力しています。中国の開発体制を強化し、開発から量産までのリードタイム短縮を目指しています。生産面では、スマートファクトリー化による自動化・省力化・省人化を推進し、生産効率向上と原価低減を図っています。
タムロンは、写真分野を収益基盤の柱としつつ、監視やFA分野を第二の柱と位置づけ、成長を加速させています。さらに、車載やドローン、医療分野を次世代の柱として立ち上げ、新規領域への展開も図っています。これらの戦略を通じて、タムロンは不透明な経営環境の中でも持続的な発展と成長を目指しています。