事業内容
山崎製パングループは、山崎製パン株式会社を中心に、子会社51社及び関連会社3社で構成されており、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、食品事業、流通事業、その他事業の3つに大別されます。
食品事業では、パン、和洋菓子、調理パン・米飯類、製菓・米菓などの製造販売を行っています。山崎製パンをはじめ、イケダパン、サンキムラヤ、高知ヤマザキ、スリーエスフーズなどが製造し、自社業態店や量販店、コンビニエンスストアなどで販売しています。また、ヴイ・ディー・エフ・サンロイヤルなどがパン用冷凍生地の製造販売を行い、ヴィ・ド・フランスがベーカリーカフェを多店舗展開しています。サンデリカやイケダパンはサンドイッチや弁当の製造販売を、ヤマザキビスケットや東ハトはビスケットやスナックの製造販売を、不二家は菓子や洋菓子の製造販売を行っています。
流通事業では、デイリーヤマザキ事業統括本部がフランチャイズ方式によるコンビニエンスストア事業を、スーパーヤマザキが食品スーパーマーケットの経営を行っています。これらの店舗では、山崎製パングループの製品が販売されています。
その他事業としては、物流事業、食品製造設備の設計・監理・工事の請負、事務受託業務、損害保険代理業、食品製造機械器具の洗浄剤の製造販売などがあります。ヤマザキ物流やサンロジスティックスがパンや和洋菓子の輸送・配送を、ヤマザキエンジニアリングが食品製造機器の設計・監理・工事を、ヤマザキクリーンサービスが洗浄剤の製造販売を行っています。
これらの事業を通じて、山崎製パングループは食品の製造から販売、流通、サポートサービスに至るまで、一貫したサービスを提供しています。
特集記事
経営方針
山崎製パンは、創業以来の「良品廉価・顧客本位」の精神に基づき、パン、和洋菓子、製菓類、調理パン・米飯類の製造販売を通じて、社会の負託に応え、業績向上に努めています。同社は、食の安全・安心に対する社会の要請を積極的に受け止め、食品安全衛生管理体制の確立に努めてきました。また、部門別製品施策や営業戦略、小委員会による「なぜなぜ改善」を取り入れ、顧客に喜ばれる製品とサービスの提供に万全を期しています。
21世紀の事業環境と社会の変化に対応するため、山崎製パンは「企業経営を通じて社会の進展と文化の向上に寄与する」ことを使命とし、自主独立の協力体制を作り、使命達成に邁進する経営方針を掲げています。具体的な経営遂行においては、「2本立ての5S」とピーター・ドラッカーの5つの質問を連動させ、部門別製品施策・営業戦略を推進し、内部管理体制の充実・強化に努めています。
持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、積極的な設備投資、財務基盤の安定、収益性の改善、資本効率の向上に取り組んでいます。経営目標として、連結売上高経常利益率3%以上の達成と、連結ROE5%以上の達成を掲げ、効率的な事業経営に努めています。
食品安全衛生管理体制の強化にも注力しており、全社的組織で食品衛生管理システムや表示の適正管理システムの整備を進めています。また、新型コロナウイルス感染症の影響と対策にも積極的に取り組み、製品の安定供給を確保するための対策を実施しています。
山崎製パンは、変化する顧客ニーズに対応し、新しい価値と新しい需要の創造を目指しています。技術開発や新製品開発に取り組み、価格帯毎に隙のない製品対応をはかることで、業績向上を目指しています。