事業内容
不二家グループは、不二家を含む親会社、子会社9社、関連会社2社で構成されており、幅広い事業を展開しています。主な事業内容としては、菓子食品の製造販売、洋菓子類の製造販売、喫茶や飲食店の経営が挙げられます。これらの事業を通じて、関連する様々な事業活動も行っています。
事業セグメントは大きく分けて三つあります。第一に「洋菓子事業」があり、これにはケーキ、ベーカリー、デザート、アイスクリームなどの製造・販売、そして喫茶及び飲食店の経営が含まれます。このセグメントには、不二家のほかに㈱ダロワイヨジャポン、B-R サーティワン アイスクリーム㈱などが関連しています。
第二のセグメントは「製菓事業」で、チョコレート、キャンディ、ビスケット、飲料及び乳製品などの菓子食品の製造・販売を行っています。このセグメントには、不二家のほかに日本食材㈱、不二家福島㈱、不二家乳業㈱などが含まれます。
最後に「その他」のセグメントがあり、キャラクターグッズの通信販売、ライセンス事業、不動産の賃貸・管理、事務受託業務やアウトソーシング受託、食品加工機械の保守など、多岐にわたる事業を展開しています。このセグメントには、不二家システムセンター㈱や不二家テクノサービス㈱などが関連しています。
これらの事業を通じて、不二家グループは多様な顧客ニーズに応える製品とサービスを提供し、幅広い分野で事業を展開しています。
特集記事
経営方針
不二家は、洋菓子と製菓の二つの主要事業を軸に、厳しい経済環境の中で成長戦略を推進しています。食品値上げや原材料・エネルギー価格の高騰、人件費の上昇などの課題に直面しながらも、同社はこれらの強みを活かし、売上と利益の確保に努めています。
洋菓子事業では、生産性向上を目指し、ケーキ類の集約生産や新たな生産設備の導入による効率化を進めています。また、店舗改装や包装資材のリニューアル、厳選素材製品の品揃え充実、冷凍スイーツ自動販売機の設置推進、Web販売の強化など、多様化する購入方法への対応や新たなコンセプトショップの開設を通じて顧客基盤の拡大を図っています。さらに、海外輸出の強化や半生菓子分野への参入など、新たな販路の開拓にも取り組んでいます。
製菓事業では、「カントリーマアム」や「ホームパイ」を主力に、『まみれワールド』製品の拡販や主力生産ラインの稼働促進を通じて売上増と生産性向上を目指しています。また、「ネクター」の新製品発売や「ネクターグミ」の市場投入、テレビコマーシャル等の販売促進活動を積極的に展開しています。海外では、中国やベトナムにおける新製品開発や販売活動の促進を通じて、売上伸長を目指しています。
全事業活動を通じて、不二家は安全・安心な製品の製造・販売に注力し、食品安全衛生管理の基盤強化や労災ゼロ、異物混入クレームゼロを目標に業務に取り組んでいます。また、親会社の山崎製パン㈱との連携を強化し、グループ全体の総合力を発揮して、持続的な企業価値の向上と不二家ブランドの強化に努めています。