事業内容
島津製作所およびそのグループ会社(子会社84社および関連会社7社)は、幅広い事業セグメントを展開しています。これには計測機器、医用機器、産業機器、航空機器、その他の事業が含まれます。これらのセグメントは、研究開発、製造、販売、保守サービスなどの事業活動を通じて、多岐にわたる製品やサービスを提供しています。
計測機器セグメントでは、クロマト分析システム、質量分析システム、光分析システムなどの高度な分析機器を提供しています。これらは、科学研究や品質管理など、さまざまな分野での精密な分析を可能にします。
医用機器セグメントでは、X線TVシステム、血管撮影システム、PETシステムなど、医療現場での診断や治療に不可欠な機器を製造販売しています。これらの製品は、高度な医療技術の発展に貢献しています。
産業機器セグメントでは、ターボ分子ポンプや油圧ギヤポンプなど、産業用途に特化した機器を提供しています。これらは、製造業やエネルギー産業など、幅広い分野での生産性向上に寄与しています。
航空機器セグメントでは、フライトコントロールシステムやエアマネジメントシステムなど、航空機の安全性と効率性を高めるための先進技術を提供しています。
その他の事業としては、不動産賃貸や不動産管理、建設舗床業など、島津製作所の技術やノウハウを活用したサービスを展開しています。
これらの事業活動を通じて、島津製作所グループは、科学技術の進歩、医療の質の向上、産業の効率化など、社会のさまざまな分野で貢献しています。
特集記事
経営方針
島津製作所は、社是「科学技術で社会に貢献する」、経営理念「『人と地球の健康』への願いを実現する」を掲げ、社会課題の解決に取り組んでいます。同社は、新中期経営計画を通じて、「人の命と健康への貢献」、「地球の健康への貢献」、「産業の発展、安心・安全な社会の実現への貢献」をミッションとし、ヘルスケア、グリーン、マテリアル、インダストリーの4つの事業領域で技術開発力と社会実装力を活かした課題解決に努めています。
具体的な成長戦略として、重点事業の強化、メドテック事業の強化、海外事業の拡大、リカーリングビジネスの強化・拡大、新事業・将来事業の創出を挙げています。これらの戦略を支える経営基盤強化策として、ガバナンスの強化、開発スピードの強化、国際標準化・規制対応力の強化、グローバル製造の拡大、DX推進、人財戦略、攻めの財務戦略の7つの施策を実施しています。
また、環境経営と健康経営にも力を入れ、「気候変動対応」、「循環型社会の形成」、「地球環境保全に配慮した製品開発」、「生物多様性の保全」、「社員ひとり一人による環境保全活動の推進」を進めています。健康経営では、ヘルスケアデータを活用した疾病リスクの対処に取り組み、社会実装や海外展開を目指しています。
島津製作所は、これらの戦略を通じて、2023年から2025年の中期経営計画において、連結売上高5,500億円以上、営業利益800億円以上、営業利益率14.5%以上、自己資本利益率12.5%以上を目標としています。同社は、技術開発と社会実装の両輪で、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。