事業内容
シマノは、自転車部品、釣具、およびその他の製品の製造販売を行うグローバル企業です。同社グループは、シマノ本社および48の連結子会社で構成されています。
自転車部品事業では、変速機やブレーキなどの駆動用部品や制動用部品、その他自転車関連用品の製造・販売を手掛けています。このセグメントにおいて、Shimano(Singapore)Pte.Ltd.、Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Bicycle Components Co., Ltd.などの連結子会社が製造を担当し、Shimano Europe B.V.、Shimano North America Holding, Inc.などは販売を行っています。
釣具事業では、リールやロッド、フィッシングギアの製造及び販売を展開しています。製造は、Shimano Components(Malaysia)Sdn.Bhd.、Shimano (Kunshan) Fishing Tackle Co., Ltd.、シマノ熊本㈱などが担当し、販売はシマノ本社と連結子会社が手掛けています。
その他の事業としては、ロウイング関連用品の製造販売を行っており、Shimano (Lianyungang) Industrial Co., Ltd.が製造を、主にシマノ本社が販売を担当しています。
また、シマノグループの欧州における販売子会社の統括はShimano Europe B.V.が、北米における販売子会社の統括はShimano North America Holding, Inc.がそれぞれ行っています。これらの事業を通じて、シマノは世界中の消費者に高品質な製品を提供し続けています。
特集記事
経営方針
シマノは、自転車部品と釣具の製造販売を主軸に展開するグローバル企業であり、その成長戦略は、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢による経済の不透明性の中でも、持続可能な事業活動を目指しています。同社は、「人と自然のふれあいの中で、新しい価値を創造し、健康とよろこびに貢献する」という使命のもと、常に革新的で優れた製品を提供することに努めています。
経営方針として、顧客満足度の向上、企業価値の高め、公正で活気ある職場環境の構築、そして環境への配慮と共繁栄を掲げています。これらの方針を基に、シマノは三つの長期的な経営戦略を推進しています。第一に、コア・コンピタンスの強化とマーケットの絞り込みを通じて、独自の技術力と製造力を高め、新しい製品アイディアを現実の製品に具現化します。第二に、自転車文化と釣り文化の創造、ブランド強化を目指し、これらの活動を豊かなライフスタイルの提供として捉え、社会的価値の向上に努めます。第三に、企業価値の向上を図り、ステークホルダー全体の利益を高める「善の循環」を維持します。
これらの戦略を支えるため、シマノは技術開発力の強化、コスト競争力の向上、そしてコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。特に、デジタルマニュファクチャリングの体制強化や、環境負荷の低減に配慮した生産工程の改善、経営の意思決定機能及び監督機能の強化などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、シマノは開発型デジタル製造業としての本分を忘れず、持続可能な成長を目指しています。