事業内容
ヤマハ発動機は、ランドモビリティ、マリン、ロボティクス、金融サービス、その他の事業を手がける総合メーカーです。
ランドモビリティ事業では、二輪車、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、電動車いすなどを製造・販売しています。国内外の子会社や関連会社が製造拠点を担い、ヤマハ発動機販売や海外の販売子会社が販売を行っています。
マリン事業では、船外機、ウォータービークル、ボート、プールなどを製造・販売しています。船外機やウォータービークルは国内外の子会社が製造し、ヤマハ発動機が国内販売、海外子会社が海外販売を担っています。ボートや漁船・和船は国内外の子会社が製造・販売しています。
ロボティクス事業では、サーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプターを製造・販売しています。ヤマハロボティクスホールディングスの国内外子会社が製造し、ヤマハ発動機が販売しています。
金融サービス事業では、ヤマハ発動機製品の販売金融やリースサービスを提供しています。主に海外子会社が担っています。
その他事業では、ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機などを製造・販売しています。国内外の子会社が製造し、ヤマハ発動機や子会社が販売しています。
以上のように、ヤマハ発動機は多岐にわたる事業を展開しており、国内外の関係会社が製造・販売を担う体制を構築しています。
特集記事
経営方針
ヤマハ発動機は、長期ビジョン「Art for Human Possibilities」の実現に向けて、成長戦略を推進しています。
中期経営計画では、ポートフォリオマネジメントを実装し、コア事業の安定収益と成長事業の育成に取り組んでいます。新規事業では、「Advancing Robotics」「Rethinking Solution」「Transforming Mobility」の3つのテーマのもと、社会課題解決と新価値創造を加速させています。モビリティサービス、低速自動走行、医療・健康、農業自動化などの新事業を展開しています。
成長事業のロボティクス事業は、中国経済の影響を受けて需要が停滞しているものの、中長期的な市場拡大が見込まれます。生産体制の強化や顧客ベースの営業、プラットフォーム化による商品力強化に取り組んでいます。SPV事業の電動アシスト自転車は、環境意識の高まりを背景に市場成長が期待されており、生産能力の拡大や欧州拠点での生産開始などに取り組んでいます。
コア事業の二輪車事業では、新興国市場でのプレミアム戦略の加速や電動化への対応に注力しています。マリン事業では、「マリン版CASE」の推進による提供価値の拡大と高収益体質の維持・強化を目指しています。
財務面では、ROE15%、ROIC9%、ROA10%の水準を目指し、株主還元も安定的かつ継続的な配当と機動的な自己株式取得を行っています。
また、サステナビリティ経営の一環として、環境分野の課題解決に取り組む企業への出資や、水素エンジンの基礎研究などに取り組んでいます。DX戦略では、デジタル人財の育成やお客様とのつながりの強化に注力しています。
以上のように、ヤマハ発動機は、長期ビジョンの実現に向けて、成長事業の育成、コア事業の強化、サステナビリティ経営の推進、DXの加速など、多角的な取り組みを展開しています。