事業内容
本田技研工業は、自動車やオートバイなどの製造販売を主軸に展開するグローバル企業です。同社グループは、本田技研工業および国内外382社の関係会社で構成され、事業セグメントは二輪事業、四輪事業、金融サービス事業、パワープロダクツ事業及びその他の事業に分かれています。
二輪事業では、オートバイ、ATV(全地形対応車)、Side-by-Side(多目的四輪車)などを提供し、日本国内では本田技術研究所をはじめ、日立アステモ株式会社やテイ・エス テック株式会社などが主要な関連会社として挙げられます。北米ではアメリカンホンダモーターカンパニー・インコーポレーテッド、ホンダカナダ・インコーポレーテッドなどが活動しています。
四輪事業では、四輪車とその関連部品の製造販売を行っており、日本では本田技術研究所や日立アステモ株式会社、テイ・エス テック株式会社などが、北米ではアメリカンホンダモーターカンパニー・インコーポレーテッドやホンダディベロップメントアンドマニュファクチュアリングオブアメリカ・エル・エル・シーなどが主要な関連会社です。
金融サービス事業では、日本の株式会社ホンダファイナンスをはじめ、北米のアメリカンホンダファイナンス・コーポレーション、ホンダカナダファイナンス・インコーポレーテッドなどが、金融サービスを提供しています。
パワープロダクツ事業及びその他の事業では、パワープロダクツや関連部品の製造販売を行っており、日本では本田技術研究所や日立アステモ株式会社、北米ではアメリカンホンダモーターカンパニー・インコーポレーテッドなどが活動しています。
これらの事業を通じて、本田技研工業は世界各地で幅広い製品とサービスを提供し、グローバルな事業展開を進めています。
特集記事
経営方針
本田技研工業は、2030年ビジョンとして「すべての人に、“生活の可能性が拡がる喜び”を提供する」ことを掲げ、環境と安全に徹底的に取り組みながら、新たな価値創造に全社一丸となって取り組んでいます。同社は、年間3,000万人規模の製品を供給する世界一のパワーユニットメーカーを目指し、複合型ソリューションや新領域へのチャレンジを推進しています。また、事業ポートフォリオの変革に向けた投入資源を生み出すため、事業体質の強化にも努めています。
同社は、2050年に製品だけでなく企業活動を含めたライフサイクルでの環境負荷ゼロを目指し、「カーボンニュートラル」「クリーンエネルギー」「リソースサーキュレーション」の三つの柱を中心に活動しています。特に電動化に関しては、四輪事業で2030年に先進国全体でのEV、FCVの販売比率を40%、2035年には80%、そして2040年にはグローバルで100%を目指しています。これを実現するため、市場変化に合わせたラインアップ展開とバッテリーの安定調達が重要な課題として取り組んでいます。
二輪事業では、2050年カーボンニュートラルの達成を目指し、電動製品の販売比率目標値を段階的に設定し、取り組みを加速しています。また、パワープロダクツ事業では、労働人口の減少や作業者の高齢化に対応するため、より安全で簡単に使える作業機の進化を目指しています。
これらの取り組みを通じて、本田技研工業は、環境負荷の低減、安全技術の進化、そして新たな価値創造により、社会課題の解決に貢献し、持続可能な成長を目指しています。