事業内容
フタバ産業は、自動車部品や情報環境機器部品、外販設備の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、フタバ産業本体と連結子会社21社、持分法適用関連会社2社、持分法非適用関連会社1社から成り立っており、グローバルに事業を広げています。
同社の事業は、日本国内においては自動車部品や情報環境機器部品、外販設備の製造販売を行っており、主要な販売先にはトヨタ自動車株式会社があります。また、フタバ産業は一部製品の製造を子会社や関連会社に委託しており、これらの企業も直接顧客への販売を行っています。
海外に目を向けると、北米、欧州、中国、アジアといった地域で自動車部品の製造販売を展開しています。北米ではフタバノースアメリカE&M株式会社、FICアメリカ株式会社、FIOオートモーティブカナダ株式会社が、欧州ではフタバマニュファクチャリングUK株式会社やフタバチェコが、中国では天津双叶協展機械有限公司や広州双叶汽車部件有限公司が、アジアではFMIオートモーティブコンポーネンツ株式会社や株式会社フタバインダストリアルインドネシアがそれぞれ事業を担っています。
このようにフタバ産業は、国内外において多岐にわたる自動車部品の製造販売を行っており、グローバルなネットワークを通じて自動車産業を支える重要な役割を果たしています。
経営方針
フタバ産業は、長期的な成長と企業価値の増大を目指して、中期経営計画を策定し、その実現に向けた戦略を推進しています。同社は、「よい品、より安く」の社是を掲げ、成形技術と接合技術を駆使した製品開発を通じて、安全で環境に優しい商品を提供することで、ステークホルダーの期待と信頼に応えることを基本方針としています。
経営指標としては、売上高、営業利益率、経常利益率、ROEを重視し、2022年から2024年度までの中期経営計画では、フリーキャッシュフロー60億円から150億円及び営業利益率2.6%から5.0%の達成を目標に掲げています。これらの指標の向上に加え、財務体質の強化も図っています。
中長期的な経営戦略として、フタバ産業は自動車産業の大変革期に対応するため、創造力、提案力、スピードの一層の改善を目指しています。「2030年めざす姿」として、自ら考え行動し果敢に挑戦する集団、モノづくりと技術のグローバル企業、創造力と実行力で持続可能な企業であることを目指しています。
また、2030年に向けた中期経営方針では、選ばれる会社、勝ち抜く会社に向けた強化、真のグローバル企業への取り組み強化、持続可能な企業基盤の強化を掲げています。これらを基に、グローバルでの経営・収益基盤の充実と、デジタル化とモノづくりのイノベーションにリソースを投入し、強固で持続可能なグローバル企業を目指しています。