事業内容
日東電工は、インダストリアルテープ、オプトロニクス、ヒューマンライフ、その他の4つの主要事業セグメントを展開しています。同社とそのグループ企業(子会社98社及び関連会社4社)は、これらのセグメントを通じて幅広い製品とサービスを提供しています。
インダストリアルテープ部門では、基盤機能材料として接合材料、保護材料、プロセス材料、自動車材料などを手がけています。これらは産業界で広く利用される重要なコンポーネントです。
オプトロニクス部門では、情報機能材料として光学フィルムやプリント回路(CIS(Circuit Integrated Suspension)、高精度基板など)を提供しており、これらは情報技術や電子機器の分野で重要な役割を果たしています。
ヒューマンライフ部門は、ライフサイエンス(核酸受託製造、核酸合成材料、核酸創薬、医療関連材料など)、メンブレン(高分子分離膜)、パーソナルケア材料(衛生材料など機能性フィルム)を中心に展開しており、健康と生活の質の向上に貢献しています。
その他のセグメントでは、新規事業やその他の製品を探求しており、日東電工の事業の多様性と革新性を示しています。これらの事業セグメントを通じて、日東電工は多岐にわたる産業に対して高品質な製品とサービスを提供し続けています。
経営方針
日東電工は、その経営理念「新しい発想でお客様の価値創造に貢献します。」を核に、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中心に据え、社会課題の解決に努めることで持続可能な未来を目指しています。同社は、基幹技術、多様な事業領域、強い知的財産、幅広い業界における顧客基盤という強みを活かし、イノベーションを加速させることで、地球環境や社会に貢献できる製品やソリューションを創出しています。
中期経営計画「Nitto Beyond 2023」では、ESG経営の推進、イノベーションの加速、経営インフラの強化を重点課題として取り組み、2023年度末の経営目標を1年前倒しで達成しました。新たな中期経営計画「Nitto for Everyone 2025」では、脱炭素社会・循環経済社会への移行、デジタル技術の高度化への対応を目指し、重点分野を「情報インターフェース」から「デジタルインターフェース」へ、「次世代モビリティ」を「パワー&モビリティ」へ見直しました。これらの分野で、同社の技術や顧客基盤を活かし、なくてはならない存在を目指します。
「Nitto for Everyone 2025」では、環境・人類に貢献する事業ポートフォリオの変革、ニッチトップを生み出すイノベーションモデルの進化、人財・チームの挑戦を加速する組織文化の改革、変化を先取る経営インフラへの変革を重点項目としています。これらの取り組みを通じて、日東電工は2030年に向けて、「なくてはならないESGトップ企業」としての地位を確立し、ステークホルダーからの信頼と期待に応えていく方針です。