事業内容
オプテックスグループは、持株会社を含む42社で構成される企業グループで、赤外線を利用した検知センサーを中心に、防犯用製品、自動ドア用製品、産業機器用製品、LED照明関連製品、産業用コンピュータシステム、自動化機械装置などの開発、製造、販売を手がけています。同社グループは、主に「SS事業」「IA事業」「EMS事業」の3つのセグメントに分かれており、それぞれ特定の製品やサービスを提供しています。
SS事業では、防犯や自動ドアなどに使用される各種センサーや装置に関するシステムの開発、製造、販売を行っており、オプテックス株式会社や技研トラステム株式会社、株式会社ジーニックなどがこのセグメントに含まれます。海外では、OPTEX INCORPORATEDやFIBER SENSYS, INC.などが活動しています。
IA事業は、ファクトリーオートメーション用の光電センサー関連機器、画像処理用LED照明装置、制御装置、産業用コンピュータシステム、自動化機械装置などの開発、製造、販売を担当しています。国内ではオプテックス・エフエー株式会社やシーシーエス株式会社などが、海外では広州奥泰斯工業自動化控制設備有限公司やCCS America,Inc.などがこのセグメントに属しています。
EMS事業は、オプテックスグループ製品の製造及び電子機器の受託生産サービスを提供しており、オプテックス・エムエフジー株式会社が国内で、OPTEX (DONGGUAN)CO.,LTD.やOPTEX (H.K.),LTD.が海外で活動しています。
さらに、「その他」のカテゴリーでは、ソフトウェア開発やアウトドアアクティビティ及び環境体験学習の運営なども手がけており、株式会社スリーエースやオーパルオプテックス株式会社がこれに該当します。これらの多岐にわたる事業を通じて、オプテックスグループは幅広い分野での技術提供とサービス展開を行っています。
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経営方針
オプテックスグループは、センサー技術を核とした多様な製品とサービスを提供するグローバル企業です。同社は、持続可能な社会の創出と企業及び従業員の共同成長を目指し、ベンチャースピリットに溢れる企業集団を目標としています。経営指標としては、ROE10%以上、連結売上高10%伸長、連結営業利益率15%以上を掲げ、これを達成するために基幹事業の成長、新規事業の育成、事業領域の拡大に注力しています。
中長期的な経営戦略として、オプテックスグループは、技術の高度化に加え、センサーから得られる情報の収集・分析・判断に関わるインテリジェントなシステムの提供を目指しています。これにより、ハードウェア中心のビジネスモデルから、顧客にトータルソリューションを提供するビジネスモデルへの変革を図っています。
また、グループ全体での間接コスト抑制や収益性回復に向けた取り組み、新規事業への投資強化、財務内容の健全化を通じて株主価値の持続的な増大を目指しています。生産性の向上にも注力し、従業員の報酬水準や満足度の向上を図り、人と企業の共成長を実現しています。
環境問題への取り組みも重視しており、2030年までにCO2削減目標を30%(2019年比)と設定。気候変動対応チームを組成し、温室効果ガスの測定や再生可能エネルギーの活用など、削減策の検討・実施と適切な開示を行っています。これらの戦略を通じて、オプテックスグループは技術革新と社会貢献を目指しています。