事業内容
ピクセラは、画像・音声の圧縮伸長関連技術、WindowsOSやmacOS、AndroidOSやiOSなどのプラットフォームに対応可能なソフトウェア開発技術、ハードウェア設計技術、LinuxOSや組み込み向けAndroidOSを主とした組込機器プラットフォームにも対応可能なソフトウェア技術をコア技術としています。ピクセラはファブレス・メーカーとして、これらの技術を活用した製品展開を行っています。
ピクセラグループは、「AV関連事業」と「家電事業」の2つの報告セグメントに事業を展開しています。AV関連事業では、テレビチューナー関連事業、B2B向けサイネージソフトウェアの開発・販売、IoT関連製品の開発・製造・販売を行っています。具体的には、デジタルテレビチューナー、Windows及びMac向けテレビキャプチャー、スマートフォン・タブレット向けテレビ放送受信製品、B2B向けサイネージソフトウェア「pipico」や宿泊施設向け「Biz Mode」ソフトウェア、LTE回線を通じたインターネット接続機器などが主要製品です。
一方、家電事業では、冷蔵庫、洗濯機などの白物家電、テレビなどの黒物家電、加湿器、掃除機、クリーナーなどの生活家電、電気圧力鍋やノンフライヤーなどの調理家電等の家電製品全般の企画、製造及び販売を行っています。これらの製品は、詳細なマーケティングリサーチに基づいた製品戦略、ユーザーの使い心地にこだわったデザイン、オリジナルの機能、適切な価格を強みとして、家電量販店やECサイトを通じて販売されています。
ピクセラ及びその関係会社は、これらの事業を通じて、多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
ピクセラは、AV関連事業と家電事業の二つのセグメントで事業を展開しており、テレビチューナー関連製品の需要減少に対応するため、事業の再構築を進めています。同社は、テレビチューナー関連製品の販売は継続しつつも、その規模を大幅に縮小し、経営資源を生成系AI、ウェルネス、ヘルスケア、IoT機器の開発に集中する方針です。これらの分野で、ソフトウェアおよびハードウェアの開発技術を活かし、新たな製品やサービスの開発を継続することを目指しています。
家電事業では、市場のトレンドを迅速に捉え、ユーザー目線での商品開発を強みとしています。新型コロナウイルス感染症の影響で減少した売上や利益の回復を目指し、調理家電や空調家電など、需要の拡大が見込まれる分野への注力を進めています。
経営戦略として、ピクセラは製品開発を強みとするメーカーとしての企業価値の向上と財務基盤の強化を目標に掲げています。革新的な製品の創出と営業キャッシュフローの最大化を追求し、中長期的にはウェルネスやヘルスケア関連製品を新たな事業の柱として成長を加速させる計画です。また、マーケティング戦略を重視し、ユーザーニーズに合致した付加価値の高い製品を市場にいち早く投入することを目指しています。さらに、ファブレス経営を維持し、品質、コスト、納期を考慮した生産体制を構築していく方針です。
これらの戦略を通じて、ピクセラは安定的な売上及び利益の向上を目指し、事業の選択と集中、自社製品ブランドの確立、経営戦略資金の確保、固定費削減と原価低減による収益体質の改善に取り組んでいます。