事業内容
日本電気(NEC)グループは、社会公共事業、社会基盤事業、エンタープライズ事業、ネットワークサービス事業、グローバル事業の5つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、公共、医療、メディア、地域産業、官公庁、製造業、流通・サービス業、金融業など幅広い分野に対して、システム・インテグレーション(システム構築、コンサルティング)、サポート(保守)、アウトソーシング・クラウドサービス、システム機器の提供を行っています。
特に、ネットワークサービス事業では、国内通信市場において、ネットワークインフラ(コアネットワーク、携帯電話基地局、光伝送システム、ルータ・スイッチ)、システム・インテグレーション、サービス&マネジメント(OSS・BSS、サービスソリューション)などを提供しています。
グローバル事業では、デジタル・ガバメント、デジタル・ファイナンス、サービスプロバイダ向けソフトウェア・サービス(OSS・BSS)、ネットワークインフラ(海洋システム、ワイヤレスバックホール)などを世界各地で展開しています。また、ビジネスコンサルティングやシステム機器の開発・製造・販売などの事業も「その他」として行っており、NECグループは多岐にわたる技術とサービスを提供していることがわかります。
これらの事業を通じて、NECグループは公共から民間、国内から海外に至るまで、幅広い顧客基盤に対して、先進の技術とソリューションを提供し、社会の発展に貢献しています。
経営方針
日本電気(NEC)グループは、その中期経営計画において、社会価値の創造と企業価値の最大化を目指しています。同社は、「NEC Way」を基本方針とし、安全・安心・公平・効率という社会価値の創造を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。この目標を達成するために、同社は技術力を顧客価値に転換し、グローバルでの事業フォーカス、国内IT事業のトランスフォーメーション、および次の柱となる成長事業の創造に注力しています。
特に、デジタル・ガバメントやデジタル・ファイナンス事業においては、ソフトウェア事業へのシフトとオフショアの適用範囲拡大による収益性の向上を目指しています。また、グローバル5G事業では、国内外の基地局に関する商用商談の開拓と自社製ソフトウェア・サービスの増強を進めています。
国内IT事業では、「NECデジタルプラットフォーム」の強化を通じて収益性の向上を図り、スマートシティなど社会変革を後押しするプロジェクトに取り組んでいます。さらに、AI、ヘルスケア・ライフサイエンス事業、カーボンニュートラル関連事業での事業開発活動を進め、次世代の成長事業を創造しています。
これらの成長戦略を支える財務力の強化にも注力し、持続的なEBITDAの成長と資産の最適化を進めています。また、ESG視点の経営優先テーマとして、気候変動、セキュリティ、AIと人権、多様な人材、コーポレート・ガバナンス、サプライチェーンサステナビリティ、コンプライアンスを特定し、非財務基盤の強化にも取り組んでいます。
日本電気(NEC)グループは、これらの戦略を通じて、2025年度に向けた中期経営計画の達成と、国際連合の定めるSDGsの達成に貢献することを目指しています。