事業内容
アマノ株式会社およびそのグループ企業(子会社31社、関連会社2社)は、時間情報システム事業と環境関連システム事業の2つの主要なセグメントで事業を展開しています。時間情報システム事業では、就業情報システムや給与計算システムなどの情報システム機器、タイムレコーダーなどの時間管理機器、パーキングシステム機器を製造・販売しています。これらの製品は、アマノビジネスソリューションズ株式会社やアマノセキュアジャパン株式会社が情報処理業務や情報提供サービスを提供することでサポートされています。また、米国、欧州、アジアの各地域で、関連会社が製造・販売活動を行っています。
環境関連システム事業では、集塵機や集塵装置、粉粒体空気輸送システム、高温有害ガス除去システム、脱臭システム、電解水生成装置、清掃機器などを製造・販売しています。アマノ武蔵電機株式会社が清掃機器の製造・販売を、株式会社環境衛生研究所が作業環境測定や環境計量証明事業、関連するコンサルティング業務を行っています。この事業セグメントも、米国、メキシコ、アジア各国での販売および総合エンジニアリングサービスを提供しています。
さらに、アマノマネジメントサービス株式会社は駐車場の運営管理や清掃業務の請負、関連機器の販売を、アマノメンテナンスエンジニアリング株式会社は時間情報システム機器および環境関連システム機器の販売、保守、エンジニアリング業務を行っています。また、株式会社アマノエージェンシーはアマノの福利厚生業務や損害保険代理業務を担当しています。これらの事業活動を通じて、アマノは幅広い分野でのニーズに応える製品とサービスを提供しています。
経営方針
アマノ株式会社は、その経営理念に基づき、「人と時間」「人と空気」の分野で新しい価値を創造し、安心・快適で健全な社会の実現に貢献しています。同社は、経営環境の変化に対応するため、最適なガバナンス体制を機軸に、既存事業の拡大と新しい事業・市場の創出を通じて持続成長を目指しています。これにより、企業価値の最大化を図り、ステークホルダーへの信頼と評価を高めることを目標としています。
2023年4月から2026年3月までの第9次中期経営計画では、「100年企業への4th Stage -サステナブル経営に繋がるパラダイムシフトへの取り組み-」を経営コンセプトに掲げています。ハードウェアメーカーからスタートしたアマノは、市場ニーズの変化や技術革新に応じて、ソフトウェアやクラウド、受託事業などを含むトータルソリューションを提供する企業へと成長してきました。同社は、各事業分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、ソフト系資産やIoT、AIへの戦略投資を実行し、お客様の利便性向上と収益面での競争優位性のさらなる高め方を目指しています。
成長ドライバーとしては、情報システムのソフト・クラウド事業、データセンターを核としたパーキングシステムのシステム提案・運営受託事業、クリーンシステムのロボット+クラウド事業を3本柱としています。これらの事業を通じて、2026年3月期には売上高1,600億円、営業利益210億円、営業利益率13%、ROE12%の達成を目指しています。
アマノは、これらの戦略を実行することで、経営インフラの整備・拡充、人的資本の価値最大化、環境負荷低減といった社会的な課題解決にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、持続可能な成長を実現し、長期的な企業価値の向上を目指しています。