事業内容
ダイフクは、マテリアルハンドリングシステムや機器、洗車機などの製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、㈱コンテックの企業グループから電子機器を購入し、国内の連結会社である㈱ダイフク・マニュファクチャリング・テクノロジーをはじめとする企業へ物流機器の設計・製造を委託しています。また、Daifuku North America Holding Companyの企業グループやClean Factomation, Inc.などの連結会社は、ダイフクから供給されるマテリアルハンドリングシステムのコンポーネントと現地で生産・調達する部材を組み合わせ、販売や据付工事、アフターサービスを提供しています。
一方、㈱コンテック及びその連結会社は、パソコン周辺機器、産業用コンピュータ、ネットワーク機器の開発、製造、販売を手掛けています。これにより、ダイフクグループは、物流・製造業界における幅広いニーズに対応する製品とサービスを提供しています。
北米市場においては、Daifuku North America Holding Company及びその連結会社がマテリアルハンドリングシステムや機器の製造販売を中心に事業を展開。さらに、Clean Factomation, Inc.は、主に韓国の半導体メーカーに向けてクリーンルーム内搬送システムを提供しており、グローバルな視点での事業展開を図っています。
これらの事業セグメントを通じて、ダイフクは物流・製造業界の効率化と最適化を支援し、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
ダイフクは、物流・製造業界におけるマテリアルハンドリングシステムや機器、洗車機などの製造販売を主軸に事業を展開しています。同社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)とサステナビリティ経営を中心に据えた成長戦略を推進しています。2021年10月に経営理念を改定し、「モノを動かし、心を動かす。」を掲げ、健全で心豊かに生きられる社会の実現を目指しています。
中期経営計画「Value Transformation 2023」では、ニューノーマルやグローバルでの自動化ニーズの拡大を踏まえ、DX2(デジタルトランスフォーメーションとダイフクトランスフォーメーション)を推進しています。これにより、お客さまやステークホルダーへの提供価値を変革しています。2024年3月期の経営目標として、連結売上高6,050億円、営業利益率9.0%、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上、連結配当性向30%以上を掲げています。
また、サステナビリティアクションプランを経営戦略の一環として位置付け、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。2023年5月に改訂した「ダイフク環境ビジョン2050」では、2050年にマテリアルハンドリングシステムが環境負荷ゼロで動く世界の実現を目指しています。
同社は、事業構造の再点検と改革による収益性向上、先端技術・新規事業開発による成長戦略の構築、DX推進の加速によるさらなる生産性向上などに取り組んでいます。海外売上高比率は約67%となり、生産能力の増強と生産の現地化を進めています。これらの取り組みを通じて、ダイフクはグローバルな競争力を高め、持続的な成長を目指しています。