事業内容
中央発條株式会社(以下、同社)とそのグループ会社は、日本をはじめとする北米、中国、アジア地域において、幅広い事業活動を展開しています。同社グループは、中央発條株式会社を含む21社で構成され、主にばね、コントロールケーブル、建築用資材機器、自動車用品の製造販売を行っています。
同社の事業は、シャシばねや精密ばね、ケーブル、建築用資材機器の製造販売に特化しており、これらの製品は自動車業界や建築業界で広く使用されています。例えば、中発運輸株式会社は製品の輸送を担当し、株式会社東郷ケーブルや株式会社セプラスはそれぞれケーブルの製造や鍍金加工を行っています。また、中発精工株式会社は精密ばねの製造に注力しています。
海外においても、同社グループは北米(CHUHATSU NORTH AMERICA, INC.)、中国(昆山中発六和機械有限公司など)、アジア(中發工業股フン有限公司、CHUHATSU (THAILAND) CO., LTD.など)において、シャシばねや精密ばね、ケーブルの製造販売を行っており、グローバルな事業展開を進めています。
これらの事業活動を通じて、中央発條株式会社グループは自動車業界や建築業界における重要なサプライヤーとしての地位を確立しており、製品の品質向上と新技術の開発に努めています。
経営方針
中央発條株式会社(以下、同社)は、自動車業界の変革期に対応し、社会への貢献と企業価値の最大化を目指しています。同社は、「創る技術を社会に活かす」「人の英知で未来を拓く」「夢に向かって挑戦し進歩する」という企業理念のもと、グローバルな経営活動を推進しています。特に、自動車業界の電動化や自動運転の進化に対応し、主力製品であるシャシばねと精密ばねの貢献を強調しています。
同社は、2023年から2027年にかけての中長期経営計画を策定し、売上1,000億円以上、営業利益50億円、営業利益率5%、ROE5%以上の達成を目指しています。この計画の下、商品力の強化、事業の選択と集中、画期的な原価低減、SDGs対応、財務戦略の5つの戦略を推進しています。
商品力の強化では、高性能・高機能製品の開発、モジュール化、EV対応を重点施策として位置付けています。事業の選択と集中では、収益性の高い精密ばね事業の強化とアフターマーケットへの積極的な参入を目指しています。また、画期的な原価低減を進めることで、収益基盤の改善を図ります。
SDGs対応としては、カーボンニュートラルの推進を通じて、サステイナブルな社会の実現に貢献する方針です。財務戦略では、ROEを経営指標とし、収益性と資産効率の向上を両立させることで、企業価値の向上を目指しています。
これらの戦略を通じて、同社は自動車業界の変革に対応し、持続可能な成長を目指しています。