事業内容
ノーリツ株式会社とそのグループ会社は、温水空調機器や厨房機器の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、ノーリツ株式会社を含む31の子会社と3つの関連会社から成り立ち、製品や部品の製造は国内外の関係会社で行われています。
国内では、ノーリツを中心に大成工業株式会社、信和工業株式会社、株式会社ハーマン、株式会社多田スミス、株式会社アールビーなどが製品及び部品の製造を手掛けています。また、部品の調達や製造は、子会社の能率電子科技(香港)有限公司や東莞大新能率電子有限公司が担当しています。
販売面では、ノーリツの全国各地の支店営業所から代理店を通じて製品が販売されており、株式会社ハーマンやノーリツリビングクリエイト株式会社などの子会社が販売・アフターサービスを提供しています。さらに、子会社の株式会社エスコアハーツなどは、シェアードサービスや温水機器の部品製造を行い、ノーリツキャピタルはグループ会社のキャッシュ・マネジメント・サービス(CMS)を担当しています。
海外事業においては、中国では能率(上海)住宅設備有限公司が製造し、能率(中国)投資有限公司が販売を行っています。また、櫻花衛厨(中国)股份有限公司や佛山市櫻順衛厨用品有限公司が製造・販売を手掛けています。北米ではNORITZ AMERICA CORPORATIONを含む子会社が活動し、香港では能率香港有限公司が販売を、オーストラリアではDux Manufacturing Limitedが製造・販売を行っています。これらの活動を通じて、ノーリツグループは国内外で幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
ノーリツ株式会社は、温水空調機器や厨房機器の製造・販売を軸に、国内外で事業を展開しています。同社は、創業の原点「お風呂は人を幸せにする」を大切にし、グループミッション「新しい幸せを、わかすこと。人と地球の笑顔に向けて暮しの感動をお届けするノーリツグループ」を掲げています。このミッションは、ステークホルダーへの価値提供と多くの笑顔の創出を目指す企業活動の基盤です。
中期経営計画「Vプラン23」では、2023年度に売上高2,340億円、営業利益80億円、経常利益86億円、親会社株主に帰属する当期純利益59億円を目標としています。この計画は、経営環境の変化、特に物価上昇、金融の引き締め、地政学的緊張の高まりといった外部要因に対応しつつ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みや省エネニーズに対応した環境配慮型製品の市場拡大を見据えています。
同社は、事業領域の拡大や新しいビジネスモデルの立案、DXによるモノづくりの合理化・効率化、販売モデルの変革を推進しています。また、カーボンニュートラル宣言に対応し、脱炭素社会実現に向けた技術開発や品質の向上を通じて、安全・安心な社会の形成に貢献しています。
人材育成にも注力し、若手の人材抜擢、女性活躍の推進、多様な人材の育成を進めています。これにより、従業員一人ひとりが高い生産性を生み出せるように、職務職責型要素を取り入れた人事制度の構築やワークエンゲージメントの向上を図っています。
ノーリツ株式会社は、サステナビリティを重視し、「Q+ESG」を事業活動の基盤としています。これにより、品質、環境、社会、ガバナンスの各面での取り組みを強化し、SDGsへの貢献を目指しています。同社は、持続可能な事業基盤の確立と挑戦し続ける組織への変革を通じて、国内外での成長を目指しています。