事業内容
九電工は、設備工事業と多様な事業セグメントを持つ総合建設会社です。
設備工事業では、主に配電線工事、屋内配線工事、電気通信工事、空調管工事の設計・施工を行っています。九州電力グループからの配電線工事の受注が中心で、同社や関連子会社が施工しています。また、当社が電気工事や空調管工事全般を受注し、一部をグループ各社に外注しています。さらに、子会社が設備の保守・点検やメンテナンスを担っています。
その他の事業では、電気工事・空調管工事関連の材料・機器販売、不動産の販売・賃貸・管理、ソフトウェア開発、人材派遣、再生可能エネルギー発電、環境分析・測定、医療関連、印刷、ビジネスホテル経営、ゴルフ場経営、商業施設の企画・運営などを手がけています。
近年は再生可能エネルギー発電事業に注力しており、子会社や関連会社が風力発電、太陽光発電、バイオマス発電などを展開しています。また、2022年には鹿児島の木質バイオマス発電会社を連結子会社化するなど、事業領域の拡大を図っています。
このように、九電工グループは設備工事を中心に、多岐にわたる事業を展開しており、電力インフラ整備や環境・エネルギー分野での事業拡大に取り組んでいます。
経営方針
九電工は、設備工事業を中心に、多様な事業セグメントを持つ総合建設会社です。
同社は、「快適な環境づくりを通して社会に貢献します」「技術力で未来に挑戦し、新しい価値を創造します」「人をいかし、人を育てる人間尊重の企業を目指します」を企業理念の柱に掲げ、長期ビジョンを策定しています。この「九電工イズム」を浸透させ、時代の変化に応じてブラッシュアップしていく方針です。
2020年から2024年までの中期経営計画では、「持続的な成長を実現するための経営基盤の確立」をメインテーマに掲げています。具体的には、「施工戦力改革」「生産性改革」「ガバナンス改革」の3つの改革に取り組み、強靭で筋肉質な企業体質の構築を目指しています。
また、環境経営の推進、大型プロジェクトの進捗管理の徹底、人的資本経営の推進など、新たな課題にも取り組んでいます。2023年度は特に「生産性改革の実践」「人的資本経営の推進」「受注基盤の強化・拡充」などに注力する方針です。
中期経営計画の目標は、2024年度に売上高5,000億円、経常利益500億円、経常利益率10%以上、ROIC10%以上の達成です。同社は、設備工事を中心に、再生可能エネルギー発電など環境・エネルギー分野での事業拡大にも注力しており、持続的な成長を目指しています。