かっこ【4166】 グロース(内国株式)

データサイエンス技術を駆使し、不正注文検知「O-PLUX」、不正アクセス検知「O-MOTION」、BNPL事業者向け決済コンサルティング、多様な業界向けデータサイエンスサービスを提供。

かっこ【4166】 グロース(内国株式)

データサイエンス技術を駆使し、不正注文検知「O-PLUX」、不正アクセス検知「O-MOTION」、BNPL事業者向け決済コンサルティング、多様な業界向けデータサイエンスサービスを提供。

事業内容

(株式会社東京商工リサーチ)は、「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンのもと、データサイエンス技術を駆使して企業の課題解決を支援するSaaS型アルゴリズム提供事業を展開しています。同社は特に、EC分野での不正対策として、リアルタイムで代金未払いが予測される注文を検知するサービス「O-PLUX」を提供しており、これを中核サービスと位置づけています。

また、BNPL(商品受け取り後の支払い)事業者向けには、「O-PLUX」を利用した審査エンジンの提供と決済コンサルティングサービスを展開。これにより、BNPL事業の構築をワンストップで支援しています。

さらに、小売・流通業や製造業など多岐にわたる分野で、マーケティングや生産効率向上に資するアルゴリズムの開発・提供を行う「データサイエンスサービス」も手がけています。これらのサービスは、企業が保有するビッグデータをAIや統計学などの技術で分析し、具体的な解決策を提供するものです。

同社の収益モデルは、主力製品「O-PLUX」において、月額料金と審査件数に応じた従量課金からなるストック収益と、初期導入料金などのスポット収益で構成されており、2022年12月期には売上高全体の約71.5%をストック収益が占めています。同社は、データサイエンス技術の精度向上と国内製品ならではのサポート体制を通じて、顧客価値の向上と利用企業及び審査件数の増加を目指しています。

特集記事

経営方針

株式会社東京商工リサーチは、データサイエンス技術を核とした革新的なサービスを提供することで、企業の課題解決を支援し、その企業価値の最大化を目指しています。同社は、特にEC分野における不正検知サービス「O-PLUX」を中心に据え、セキュリティ、ペイメント、データサイエンスの技術を組み合わせることで、新たな価値を創造しています。

中期経営計画においては、EC不正検知領域の拡大、サイバーセキュリティ領域への拡張、海外展開、そして新規領域へのSaaS型サービスの構築を重点領域として掲げています。これらの戦略を通じて、同社はEC市場の継続的な成長とオンライン決済における不正被害の増加、法規制等の社会的要請の高まりに対応し、持続的な成長を目指しています。

具体的な施策としては、ECパッケージ・ショッピングカートベンダーとのシステム連携拡大、不正アクセス検知サービス「O-MOTION」の技術開発、決済代行会社とのアライアンスによる販路拡大、東南アジア市場への展開などが挙げられます。これらの施策は、同社の技術・ノウハウを活用し、プロダクトの付加価値向上と市場開拓を図ることで、新たな収益機会の獲得を目指しています。

また、優秀な人材の確保と能力向上、サービス開発投資の促進、アライアンス・M&Aの推進、内部管理体制の強化など、事業上及び財務上の課題に対しても積極的に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、同社はデータサイエンス技術を駆使したサービスの提供を強化し、企業及び社会の課題解決に貢献していく方針です。