事業内容
雪国まいたけは、自社および子会社2社で構成されるグループ企業であり、きのこ類(まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、本しめじ、はたけしめじ、マッシュルームなど)及びきのこ加工食品の生産と販売を主な事業としています。同社は、まいたけの人工栽培に成功し、そのノウハウを活かしてエリンギやぶなしめじの商品化にも成功。これにより、「きのこ総合企業」としての地位を確立しています。
同社の主要製品である「雪国まいたけ 極」は、従来品と比較して旨味成分が多く、濃厚でバランスの取れた味わいと強い歯ごたえが特徴です。また、約6年の開発期間を経て、高品質で安定生産が可能な新・白まいたけ「雪国まいたけ極 白」も発売しており、その美しさや使いやすさで好評を得ています。
エリンギは、品質改善による安定供給を目指し、食感が良く太い茎部分を特徴としています。ぶなしめじは、販売単価の向上と生産コスト低減に努めています。本しめじは、「幻のきのこ」とも呼ばれ、高級料亭などでしか味わえない希少価値のある商品を提供しています。はたけしめじは、苦味が少なく、ヘルシーな食材として推奨されています。マッシュルームについては、株式会社三蔵農林が生産を手掛け、「ミツクラ」ブランドで知名度が高い製品を展開しています。
さらに、雪国まいたけグループは、健康食品の製造・販売や物産館の運営、培地活性剤の販売など、その他の事業も手掛けています。これらの事業を通じて、同社は多角的な事業展開を図り、きのこ市場におけるリーダー的存在としての地位を確立しています。
特集記事
経営方針
雪国まいたけは、国内きのこ市場のさらなる需要創造とグローバル展開を核とした成長戦略を推進しています。2021年11月4日に発表された中期経営計画(2022年3月期〜2026年3月期)では、「国内きのこ市場の更なる需要創造」と「グローバル展開するプレミアムきのこ総合メーカーへの進化」を基本方針として掲げています。
国内市場では、まいたけ消費の地域・年齢ギャップを新たな販売機会と捉え、情報発信と調理の簡便性向上により消費の底上げを図るとともに、グローバルスタンダードであるマッシュルーム事業を強化し、新たなステージへの進出を目指しています。
生産技術の革新にも注力し、生産工程のFA化やエネルギー効率の最大化により、生産性の向上と環境負荷の低減を目指します。また、海外展開では、生産・販売の自社基盤の構築ときのこ周辺領域での事業機会の探索を進めています。
定量目標としては、2026年3月期に売上収益600億円前後、海外売上収益比率30%前後、コアEBITDAマージン20%前後、投下資本利益率(ROIC)10%前後を掲げています。
雪国まいたけは、国内外でのきのこ消費拡大に向けた取り組みを進めるとともに、生産技術の革新や海外展開を通じて、プレミアムきのこ総合メーカーとしての地位をさらに強化していく方針です。