事業内容
ノリタケカンパニーリミテドは、工業機材事業、セラミック・マテリアル事業、エンジニアリング事業、食器事業の4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。同社グループは、子会社24社(連結子会社22社)及び関連会社5社(持分法適用会社4社)で構成されています。
工業機材事業では、研削砥石の製造・加工、ダイヤモンド工具の製造、研磨布紙の製造を行っており、これらは国内外の子会社や関連会社を通じて販売されています。セラミック・マテリアル事業では、電子ペーストや厚膜回路基板の製造、蛍光表示管やセラミック原料の製造を手掛け、これらは国内外で販売されています。また、デンタル関連商品の製造販売も行っています。
エンジニアリング事業では、各種工業炉やスタティックミキサーの製造を行い、これらは国内外で販売されています。食器事業では、陶磁器等の食器の製造を行い、これらは国内外で販売されています。
さらに、サービス部門として「株式会社ノリタケの森」があります。これらの事業活動を通じて、ノリタケカンパニーリミテドは幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
ノリタケカンパニーリミテドは、2030年度に向けた長期ビジョンとして、「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役へ」という目標を掲げています。同社は、地政学リスクの高まり、カーボンニュートラル社会の進展、デジタル化の加速、生活スタイルの多様化といった不確実な経営環境の中で、経営基盤の強化と成長領域への注力を進めています。
全社戦略としては、「選択と集中」をキーワードに、環境、エレクトロニクス、ウェルビーイングの3分野を成長領域と定め、事業領域の転換を図っています。これらの分野への取り組みを通じて、地球環境の改善、社会の便利さの向上、人々と社会の幸福の実現を目指しています。
第12次中期経営計画では、「収益基盤の強化と成長領域への仕込み」を位置付け、2022年度から2024年度までの3年間で、不採算商品・事業の再編、収益改善・合理化を進めるとともに、増産・拡販への対応、経営基盤の強化に取り組んでいます。また、新事業の創出、組織風土の改革、サステナビリティ経営体制の整備、DXの推進といった4つのテーマで全社横断的な取り組みを進めています。
ノリタケカンパニーリミテドは、これらの戦略を通じて、2030年度の長期ビジョン実現に向けた基盤を固め、社会に貢献する企業へと成長を目指しています。