事業内容
NexToneとそのグループ会社は、著作権管理、デジタルコンテンツのディストリビューション(DD)、キャスティング事業、および関連システム開発を主な事業セグメントとしています。
著作権管理事業では、音楽作品の著作権を公平かつ透明性の高い方法で管理し、権利者からの委任に基づいて利用者への許諾取次ぎと使用料の徴収を行っています。これには演奏権、録音権、出版権、貸与権などが含まれ、コンサートやライブ、CDやDVDの複製、楽譜の出版、CDレンタルなど多岐にわたる利用形態に対応しています。
デジタルコンテンツディストリビューション事業では、音楽コンテンツを国内外の音楽配信サービスへ販売・流通させる業務を行っており、2003年から事業を開始しました。この事業を通じて、音楽配信市場に特化したノウハウを蓄積し、国内屈指のデジタルディストリビューターとして位置づけられています。また、YouTubeにおけるコンテンツマネージメントサービスも提供しており、UGC(ユーザー投稿動画)からの広告収益分配も行っています。
キャスティング事業では、音楽ライブやイベントの企画立案から協賛営業、利用促進コーディネート、アーティストブッキング、ライブビューイングや映画作品の配給・宣伝など、様々なニーズに対応したトータルサポートを提供しています。
さらに、NexToneグループは、音楽・映像などエンタテインメント業界のコンテンツビジネスに関するシステム開発も手がけており、著作権・原盤権等の権利処理システムの開発・提供、コンテンツ配信関連のシステム開発・提供などを行っています。これにより、著作権利用に関する膨大かつ複雑なデータの管理や、権利者への分配金支払いなどの実務能力を強化しています。
特集記事
経営方針
NexToneは、著作権管理事業を核に、デジタルコンテンツのディストリビューション、キャスティング事業、およびシステム開発を展開しています。同社は、権利者に選ばれ、利用者から支持される著作権管理事業者を目指し、公平・公正かつ透明性の高い著作権使用料の徴収・分配、迅速かつ柔軟な対応、最新テクノロジーを活用した効率的な管理・運営を推進しています。
中期経営計画では、取扱高の拡大を目標としており、これを達成するために、著作権等管理事業におけるデジタルトランスフォーメーションの推進、グローバルな大手利用者との協議を進めることで、著作権使用料の徴収・分配精度の向上に努めています。また、権利者のニーズに対応した柔軟なサービスの提供や、音楽出版社の業務代行等を通じて、著作物の効率的な管理サポートと利用促進に注力しています。
デジタルコンテンツディストリビューション業務では、原盤管理システムの機能拡充や音楽配信プラットフォームとの連携を強化し、権利者に対する付加価値提供を推進しています。キャスティング事業では、新規取引先の開拓や新規コンテンツの取扱機会創出に注力し、中長期的な視点で収益に寄与する新規事業の開発にも力を入れています。
NexToneは、これらの事業を通じて、権利者の利益を追求し、時代を先読みしたサービスの確立を目指しています。また、内部管理体制の強化やシステム整備にも取り組み、安定的な業務品質の担保と業務効率化を図りながら、音楽権利ビジネスに係るあらゆるサービスを提供する著作権エージェントとしての地位を確立し、中長期的な成長を目指しています。