事業内容
日本山村硝子株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、ガラスびん関連事業、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、そしてニューガラス関連事業です。
ガラスびん関連事業では、日本山村硝子が中心となりガラスびんの製造・販売を行っています。子会社の㈱山村製壜所もガラスびんの製造販売に携わり、星硝㈱は日本山村硝子が製造した製品の仕入れ・販売を、山村インターナショナル・タイランドは包装資材や機械設備の貿易業務をそれぞれ担っています。
プラスチック容器関連事業では、山村プラスチックプロダクツ㈱がプラスチックキャップの製造を行い、展誠(蘇州)塑料製品有限公司が中国でプラスチックキャップの製造販売を手掛けています。
物流関連事業は、山村ロジスティクス㈱がグループ外向け、山村倉庫㈱がグループ内向けの輸送・保管・構内作業を行い、中山運送㈱およびマルイシ運輸㈱も製品の輸送・保管を担当しています。
ニューガラス関連事業では、日本山村硝子がエレクトロニクス用ガラス等の製造販売を、山村フォトニクス㈱が電気・電子機器用ガラス部品の製造販売を行っています。
これらの事業セグメントに加え、日硝精機㈱がガラスびん用金型の修理、山硝(上海)商貿有限公司および山硝(香港)商貿有限公司が包装資材・機械設備の貿易業務を展開しており、関連会社ではアルガラス山村がガラスびんの製造販売、サンミゲル山村パッケージング・コーポレーションおよびサンミゲル山村パッケージング・インターナショナルが各種包装容器の製造販売を手掛けています。これらの事業を通じて、日本山村硝子グループは多岐にわたる製品とサービスを提供しています。
経営方針
日本山村硝子株式会社は、そのグループ企業と共に、ガラスびん関連事業、プラスチック容器関連事業、物流関連事業、ニューガラス関連事業を主軸に事業を展開しています。同社は、基本理念に「事業は人なり」「商いの基は品質にあり」「革新なくして未来なし」を掲げ、社会的責任を果たしつつ持続的な成長を目指しています。経営指標としては、中長期的に自己資本利益率(ROE)5%以上の向上を目標に掲げ、収益力の向上と資産効率の改善に取り組んでいます。
2023年4月から始まる新中期経営計画では、「成長に向けた事業基盤の整備」をテーマに、財務基盤の整備、既存事業の強化、新事業の構築準備、循環型社会実現に向けた製品開発、従業員が誇りを持って働ける会社づくりの5つの経営方針を推進しています。これらの方針は、外部環境の変化に対応し、100年先も必要とされる会社を目指すための基盤となります。
具体的な事業戦略として、ガラスびん関連事業では、品質確保や安定供給のための設備更新、生産技術の開発、高付加価値品の開発に注力しています。プラスチック容器関連事業では、環境に配慮した製品開発や効率的な生産体制の構築、医療・介護向け製品の事業基盤強化に取り組んでいます。物流関連事業では、新規顧客の獲得や働きやすい職場づくり、人材確保に努めています。ニューガラス関連事業では、エレクトロニクスやエネルギー関連の新製品開発、生産効率化を進めています。
さらに、植物工場事業や新規技術開発にも力を入れ、新たな収益源の確立を目指しています。これらの戦略は、日本山村硝子が長期的に成長し続けるための基盤を築くことを目的としています。