事業内容
AGC(旧称: 旭硝子)とそのグループ企業は、222の子会社と30の関連会社を有し、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容は、ガラス、電子、化学品の三つのセグメントに大別されます。
ガラスセグメントでは、フロート板ガラスや型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、装飾ガラスなどの製品を提供しています。また、建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、防災・防犯ガラス、防・耐火ガラス等)、自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラスなども手がけています。
電子セグメントでは、液晶用ガラス基板、有機EL用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、半導体プロセス用部材、オプトエレクトロニクス用部材、プリント基板材料、照明用製品、理化学用製品等を提供しています。
化学品セグメントでは、塩化ビニル、塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、フッ素樹脂、撥水撥油剤、ガス、溶剤、医農薬中間体・原体、バイオテクノロジー関連製品、ヨウ素製品等を扱っています。
これらの製品群に加え、AGCグループはセラミックス製品、物流・金融サービス等も提供しており、多岐にわたる事業を展開しています。また、組織の変更に伴い、車載ディスプレイ用カバーガラスをガラスセグメントに統合するなど、事業構造の最適化も進めています。
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経営方針
AGC(旧称: 旭硝子)は、ガラス、電子、化学品の三つのセグメントを中心に、セラミックス製品や物流・金融サービスなど幅広い事業を展開しているグローバル企業です。同社は、企業理念「Look Beyond」のもと、独自の素材・ソリューションで世界中の人々の暮らしを支えることを使命としています。このビジョンを実現するため、中期経営計画「AGC plus-2023」を策定し、ポートフォリオ経営の推進による資産効率の向上と全社ROCE(営業資産利益率)10%以上を目指しています。
2022年度は、戦略事業とコア事業の主要課題に取り組み、エレクトロニクスやライフサイエンス分野での積極投資を行いました。また、東南アジアのクロールアルカリ事業基盤強化や自動車用ガラス事業の構造改革など、事業ポートフォリオの変革にも注力しています。
「2030年のありたい姿」実現に向けて、AGCはサステナビリティ経営の推進と事業ポートフォリオ変革に取り組んでいます。特に、エレクトロニクス、ライフサイエンス、モビリティの各戦略事業の積極拡大により、2024年度に営業利益1,000億円を目指し、2030年度には全社営業利益3,000億円達成と戦略事業の割合を50%超にすることを目標にしています。
また、人財と企業文化の継続的な進化にも力を入れており、従業員エンゲージメントの向上やダイバーシティ推進施策の加速に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、AGCは社会的価値・経済的価値の創出を目指し、ステークホルダーに様々な価値を提供することを目標にしています。