事業内容
JTOWERは、通信インフラシェアリング事業を展開している企業であり、その事業内容は大きく分けて国内外の大型施設内での携帯インフラのシェアリング、屋外の鉄塔等を用いた携帯インフラのシェアリング、そしてこれらに関連する付加価値ソリューション事業の三つに分類されます。
国内IBS事業では、屋内携帯インフラの設備投資を共用設備により一本化し、不動産事業者や携帯キャリア、携帯電話ユーザーにメリットを提供しています。この事業は、4Gおよび5Gネットワークのインフラシェアリングを行い、商業施設やオフィスビルなど多様な施設での導入が進んでいます。
海外IBS事業では、主にベトナムでの展開を行っており、2017年には同国最大手のIBS事業者を子会社化し、事業運営を行っています。
タワー事業は、屋外での基地局整備に使用する鉄塔やコンクリート柱などについて、新たに建設するか、既存鉄塔の取得を通じてシェアリングを行う事業です。特にルーラルエリアでのタワーシェアリングや、大手通信事業者からの鉄塔の取得(カーブアウト)によるサービス提供が特徴です。
ソリューション事業では、クラウドWi-Fiソリューションや屋上基地局設置のための不動産事業者と携帯キャリアのマッチングサービス「SITE LOCATOR」、ローカル5G事業の推進など、通信インフラシェアリング事業に付加価値を提供するサービスを展開しています。
これらの事業を通じて、JTOWERは通信インフラの効率化と環境負荷の低減を目指し、国内外でその事業領域を拡大しています。
特集記事
経営方針
JTOWERは、通信インフラシェアリング事業を展開する企業として、2021年7月に策定した企業ビジョン「日本から、世界最先端のインフラシェアリングを。」のもと、国内外で事業を推進しています。同社は、携帯基地局関連インフラの設備投資を一本化し、各社へのシェアリングを通じて、より快適な明日の実現に貢献しています。
2022年5月に公表された2027年3月期を目標とする中長期財務目標では、売上高、売上高成長率、EBITDA、EBITDAマージンを重要指標として設定。国内外での自社共用設備の導入を通じたソリューション提供により、企業価値の向上を目指しています。
経営環境としては、国内での5Gサービス開始や政府による通信インフラ整備支援、サステナビリティへの関心の高まりなどを背景に、インフラシェアリングの需要が拡大しています。海外では、新興国を中心に屋内インフラシェアリングの必要性が高まっています。
中長期的な経営戦略として、通信インフラシェアリングの事業基盤強化、5G関連需要を背景としたサービスの本格展開、通信インフラシェアリングの高度化、海外市場での拡大を推進しています。特に、ベトナムを中心に安定的な成長を目指し、他国での事業展開も検討しています。
JTOWERは、通信インフラシェアリングのパイオニアとして、高い成長性と収益性を実現するビジネスモデルを基に、国内外でのさらなる成長拡大を目指しています。