事業内容
北興化学工業とそのグループ会社は、農薬、ファインケミカル製品、繊維資材の製造および販売を主たる事業としています。このグループは、北興化学工業を含む連結子会社5社(北興産業㈱、美瑛白土工業㈱、ホクコーパツクス㈱、村田長㈱、張家港北興化工有限公司)と非連結子会社1社(HOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATION)で構成されています。
農薬事業では、北興化学工業が製造を担当し、一部の原料は美瑛白土工業㈱が製造しています。販売は主に北興化学工業が行い、北興産業㈱と美瑛白土工業㈱も一部の製品を販売しています。また、HOKKO CHEMICAL AMERICA CORPORATIONは北中南米市場での農薬製品の調査と普及活動を行っています。
ファインケミカル事業においては、電子材料原料などの製造を北興化学工業が主に行い、一部は張家港北興化工有限公司が担当しています。販売は北興化学工業が中心で、北興産業㈱が国内で、張家港北興化工有限公司が中国国内で一部を販売しています。
繊維資材事業は、村田長㈱が販売を行っています。これらの事業を通じて、北興化学工業グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、各セグメントでの専門性を深めています。
経営方針
北興化学工業は、農薬とファインケミカル製品の製造・販売を主軸に据え、社会貢献、環境保護、技術革新を経営のキーワードとして掲げています。同社は、全ての人々の幸せと食糧の安定供給に寄与することを企業理念とし、持続可能な成長を目指しています。この理念の下、同社は「第2次3ヵ年経営計画(2024~2026年度)」を策定し、成長戦略を推進しています。
この計画では、生産能力の向上を含む成長投資を基盤とし、収益構造改革、造り方改革、働き方改革の3つの改革を柱に据えています。また、農薬事業とファインケミカル事業の両輪で経営を進化させる方針を打ち出しています。具体的には、ファインケミカル事業における生産能力の増強やサステナビリティ向上、次世代成長領域への設備投資・投融資を進めることで、成長を牽引していく計画です。
さらに、同社は長期業績目標の達成期間を1年前倒しし、目標を上方修正。2026年度の経営目標達成に向け、成長投資に集中的に取り組む方針を明らかにしています。また、サステナビリティ向上への取り組みや、株主還元の充実も計画に含まれており、財務の健全性や成長投資とのバランスを図りながら、安定した配当の継続を基本としています。
北興化学工業は、これらの戦略を通じて、国内外の産業発展と豊かな社会づくりに貢献し、社会に信頼される企業であり続けることを目指しています。