事業内容
コニカミノルタは、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ヘルスケア事業、インダストリー事業の4つの主要な事業セグメントを持つグローバル企業です。同社は、連結子会社168社及び持分法を適用した関連会社3社を含む広範な企業グループを形成しています。
デジタルワークプレイス事業では、複合機や関連消耗品の開発・製造・販売に加え、関連サービス・ソリューションやITサービス・ソリューションを提供しています。プロフェッショナルプリント事業では、デジタル印刷システムや関連消耗品の開発・製造・販売、各種印刷サービス・ソリューションを手掛けています。
ヘルスケア事業では、画像診断システム(デジタルX線画像診断、超音波診断システム等)の開発・製造・販売・サービス提供を行い、医療のデジタル化・ネットワーク化・ソリューション・サービスを提供しています。また、プレシジョンメディシン分野では、遺伝子検査やプライマリケア関連サービス、創薬支援を行っています。
インダストリー事業では、センシング分野での計測機器の開発・製造・販売、材料・コンポーネント分野での機能性フィルムや産業用インクジェットヘッド、産業・プロ用レンズの開発・製造・販売、画像IoTソリューション分野での画像IoT及び映像関連機器の開発・製造・販売、関連ソリューション・サービスの提供を行っています。
これらの事業を通じて、コニカミノルタは多岐にわたる分野で革新的な製品とサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。
特集記事
経営方針
コニカミノルタは、デジタルワークプレイス、プロフェッショナルプリント、ヘルスケア、インダストリーの4つの主要事業を軸に、2025年度を目標年とする新たな中期経営計画を策定しています。この計画では、事業の選択と集中、コスト削減と事業活動の効率化、全社横断機能の再編を3つの主要な方針として掲げています。
特に、インダストリー事業では、ディスプレイ、モビリティ、半導体などのターゲット領域で、材料、光学、微細加工、画像などのコア技術をAIとの技術融合により強化し、新規事業開発を加速させることを目指しています。また、デジタルワークプレイス事業では、市場の縮小に対応し、収益堅守事業として事業価値の最大化を図ります。
コニカミノルタは、販売費及び一般管理費の圧縮や経営資産の適正化を通じてコスト削減を徹底し、財務基盤の強化を図ります。さらに、事業ごとのパフォーマンスを明確化し、継続的に事業の選択と集中を加速させることで、環境変化に強い事業構造と持続的な利益成長が可能な経営基盤の確立を目指します。
これらの施策を通じて、同社は赤字からの脱却と財務基盤の強化を図り、2025年度にはROE5%以上の達成を目標としています。コニカミノルタは、事業の選択と集中による高収益企業への転換を目指し、企業価値の向上に努めています。