Anaplan, Inc.

Anaplan, Inc.

事業内容

沿革・企業概要

Anaplan, Inc.(アナプラン)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、業務支援ソフトウェアの会社。経営にまつわるあらゆるものをデータ化するソリューションを提供しており、売上のうち9割弱をソリューション利用に伴うサブスクリプション収入が占めている。残りの1割強はコンサルティングサービス等による売上。

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション、企業の業務や商品・サービスのデジタル化を指す)の重要性が増してきている。そんな中でAnaplanは、財務、営業、サプライチェーン、マーケティング、人事等のあらゆる部門が利用できるようなソフトウェアの提供を目指している。

Anaplanでは、ソフトウェアを直販している。また、戦略コンサルティングサービスやシステムインテグレーション(システム導入)については、戦略コンサルティングファームや世界的なSIer(システム導入を行う企業)とパートナーシップを組んでサービスを提供している。

製品・サービス

独自の『Hyperblock®』というテクノロジーは、Anaplanの強みである。このテクノロジーは、大量のデータを高速に処理するなどといった性能を備えている。また、一般的には難易度が高いと言われている、複雑な統計モデルの構築を、知識のないユーザでも簡単にできるような機能もある。

営業、マーケティング、財務、企画、サプライチェーン、人事といった各部門の業務情報や、データ、人、計画を連携することができる。また、シミュレーション機能を使って、作成したプランを実現できるかを分析することもできる。

Anaplanのサービスはリアルタイム性を売りにしており、計画に変更が生じた際にも、新計画と旧計画を全組織において比較することが可能である。

Anaplanは、ユーザがソフトウェアを使いこなせよう、学習コースや認定試験も提供している。

今後の成長戦略

Anaplanの戦略目標は、大規模なグローバル企業において、E2E(エンドツーエンド、端から端の意)でAnaplanのシステムを利用してもらうことである。そして、そのための主要な要素として、以下を挙げている。

1. 新規顧客の獲得促進

Anaplanは、更なる新規市場開拓の余地があると述べている。DXの実現を目指す企業は増えているが、多くの企業にとってDXは簡単にできるものではなく、プロの力を借りなければならないケースが多い。Anaplanは、冒頭に述べた独自の強みである『Hyperblock』がそういった企業の課題を解決するのに相応しいテクノロジーであると述べている。DXの需要をビジネスチャンスと捉え、更なる拡大を目指しているのである。

2. 既存顧客のサービス利用量の増加

”グローバル企業において、E2E(エンドツーエンド、端から端の意)でAnaplanのシステムを利用してもらうこと”と上述した通り、既存顧客においても、更なる利用の範囲を広げてもらうことを目指している。例えば、IT部門のみがAnaplanのサービスを利用している企業において、人事やマーケティングの領域でも利用してもらうように働きかける、等といったことである。クライアントに利用する範囲を拡大してもらうことで、相乗効果が生まれ、よりクライアントにとってのAnaplanの重要性が増すと述べている。

3. グローバルでの更なる拡大

Anaplanは米国の企業であるが、FY2020には、収益の約4割を米国外での売上が占めるようになっており、グローバルにおいて事業を拡大することを重要視している。グローバルで収益をさらに増やしていくため、Anaplanは投資を惜しまないとしている。

4. 更なるパートナーシップ企業の確保

Anaplanでは、戦略コンサルティングファームやSIerとのパートナーシップを組んでいるが、パートナーシップを組む企業を更に増やすことで、より自社を中心としたエコシステムの形成を推進していきたいと述べている。

5. テクノロジー企業として業界でリーダーシップを取り続けること

機械学習機能を始めとした様々な機能について、UI(ユーザーインターフェース)の改善や、更なる使いやすさを実現する為、積極的に投資をしていきたいとAnaplanは述べている。その結果として、テクノロジー企業として業界で更に存在感を増していきたいと述べている。

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