事業内容
アイ・ピー・エス株式会社(以下、同社)とその関連会社は、5つの主要な事業セグメントに分かれています。これらは「国際通信事業」、「フィリピン通信事業」、「国内通信事業」、「メディカル&ヘルスケア事業」、そして「その他」のセグメントです。
国際通信事業では、同社はフィリピンと北米・香港を結ぶ国際通信回線をCATV事業者やインターネット接続事業者に提供しています。また、通信機器の販売も行っており、このセグメントにはKEYSQUARE, INC.、ISMO Pte. Ltd.、Carrier Domain, Inc.が関連会社として位置づけられています。
フィリピン通信事業においては、InfiniVAN, Inc.がフィリピン国内で法人向けインターネット接続サービスを提供しており、CorporateONE, Inc.もこのセグメントに含まれます。これにより、フィリピン国内に敷設された通信回線の提供が行われています。
国内通信事業では、音声通信サービスの提供、コールセンターシステム「AmeyoJ」の販売、そしてデータセンターサービスが主な事業内容です。これらのサービスは、株式会社アイ・ピー・エス・プロを通じて提供されています。
メディカル&ヘルスケア事業では、レーシック手術や美容皮膚科などの診療を行っており、Shinagawa Lasik & Aesthetics Center CorporationやShinagawa Healthcare Solutions Corporationがこのセグメントに属しています。
最後に、「その他」のセグメントでは、在留フィリピン人を中心とした海外送金サービスの顧客開拓や利用促進などが行われており、KEYSQUARE, INC.がこの活動を支えています。
これらの事業セグメントを通じて、同社グループは多岐にわたるサービスを提供し、様々なニーズに応えています。
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経営方針
アイ・ピー・エス株式会社(以下、同社)は、国際通信事業、フィリピン通信事業、国内通信事業、メディカル&ヘルスケア事業、およびその他のセグメントを通じて、多岐にわたるサービスを提供しています。同社は、Open Doorという企業理念のもと、未開拓の市場での事業機会を創造し、産業構造の変革を目指しています。特に、フィリピンと北米・香港を結ぶ国際通信回線の提供や、フィリピン国内での法人向けインターネット接続サービスの提供に力を入れています。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復期において、通信需要の増加に対応するため、フィリピンとシンガポール・香港間を結ぶ国際回線(C2C回線)の使用権を取得し、フィリピンでの通信基盤の整備を進めています。これにより、同社はフィリピンで3番目の国際通信キャリアとしての地位を確立し、通信事業者向けの販売を拡大しています。
また、メディカル&ヘルスケア事業では、レーシック手術数の増加や、予防医療分野への進出を通じて事業拡大を図っています。さらに、在留フィリピン人を中心とした海外送金サービスの提供など、多様なニーズに応えるサービスの提供を継続しています。
同社は、フィリピン通信事業において、フィリピン国内海底ケーブルシステムの共同建設を進め、フィリピン国内基幹回線の整備を推進しています。これにより、フィリピン国内の通信環境の改善と、国際通信事業とのシナジー効果を高め、事業のさらなる拡大を目指しています。
同社は、通信事業の外資規制の対象から除外されたフィリピン市場において、新たな競合事業者の参入も想定しながら、投資と人材の確保を最優先課題としています。これらの戦略を通じて、同社は中長期的な成長を目指しており、売上高と営業利益の向上を重要な指標として事業拡大を進めています。