事業内容
沿革・会社概要
Xiaomi Corporation(シャオミ、小米)は、IoTプラットフォームで接続されたスマートフォンとスマートハードウェアを中核とするインターネット事業を展開する企業だ。Xiaomiは、2010年4月に、中国大手のソフトハウス(ソフトウェア開発会社)であるキングソフト(金山軟件)の最高経営責任者(CEO)だった雷軍氏が辞任後、グーグル中国工程研究院の副院長だった林斌氏、同中国高级产品の経理だった洪峰氏、モトローラ北京研发中心の高級総監だった周光平氏、北京科技大学工業設計学部の主任だった劉德氏、金山词霸の元総経理だった黎万強氏、マイクロソフト中国工程院開発の元総監だった黄江吉氏の6人で立ち上げた。 2018年7月9日には、香港証券取引所の上場を果たしたしている。
Xiaomiは、革新的なテクノロジーによって世界中のすべての人々がより良い生活を享受できるように、製品を誠実な価格で絶え間なく製造している。
Xiaomiのロゴとなっている「MI」は「モバイルインターネット(mobile internet)」を表していて、Xiaomiが創業初期に不可能と思われていた多くの挑戦に直面したことから、「ミッションインポッシブル(mission inpossible)」という意味もかけられている。
創業者・雷軍(Lei Jun)
創立メンバーの一人である雷軍(Lei Jun)氏は、1992年にKingsoftの創立チームに加わり、1998年にCEOに就任した人物だ。2007年にKingsoftのIPOが成功した後、雷軍はKingsoftのCEOを退任し、副会長に就任している。その後、2011年7月、取締役会長としてKingsoftに復帰した。 2000年にIT情報サービスとダウンロードWebサイト『Joyo.com』を設立し、2004年にそれを『Amazon.com』に売却した。さらに、雷軍氏はエンジェル投資家として多くのスタートアップ企業に投資を行ったのち、 2010年4月6日、再び起業することを選択してXiaomiを設立した。
製品・サービス・ブランド
Xiaomiは、ユーザー中心のモバイルインターネット企業であることに焦点を当てて事業を展開しており、ソフトウェア、ハードウェア、およびサービスの革新を通じて常に期待を上回ることを目指して活動を行っている。
2020年現在、Xiaomiは、世界第4位のスマートフォンブランドに成長しており、世界最大の消費者向けIoTプラットフォームを確立している。また、プラットフォームには1億5090万台以上のスマートデバイス(スマートフォン、ノートパソコンを除く)が接続されている。Xiaomiの製品は世界80以上の国と地域で販売されており、多くの市場で確固とした地盤を築いている。スマートフォンのみならず、スマホと連動したスマート家電の製造・販売にも進出しており、総合家電メーカーとしても勢いを伸ばしている。
Xiaomiは、「中国のApple」とも称される企業だ。これは、スマートフォンの技術の革新性もさることながら、スマホの外形がiPhoneに似ていること、1年間に1モデル投入という戦略がiPhone販売戦略に似ていること、雷軍氏のプレゼンがApple創始者のスティーブ・ジョブスそっくりと言われていること、などが理由となっている。
2011年8月16日にXiaomiとしては、1作目のスマホMi-Oneが発売されたが、これが中国で大ヒットした。4インチサイズのこののデヴァイスは、CPUが『Snapdragon S3 Dual Core 1.5GHz』、メモリー1GB、8メガピクセルのカメラを搭載して、価格は1,999元(約218ユーロ)と、高性能でありながら格安の値段であったことが理由であった。