藤倉化成【4620】 スタンダード(内国株式)

アクリル樹脂派生製品(コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂)の製造・販売、電線ケーブル及び附属品の販売に従事。

藤倉化成【4620】 スタンダード(内国株式)

アクリル樹脂派生製品(コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂)の製造・販売、電線ケーブル及び附属品の販売に従事。

事業内容

藤倉化成グループは、アクリル樹脂派生製品を中心に幅広い事業を展開しています。このグループは、藤倉化成を含む子会社23社と関連会社4社で構成され、コーティング、塗料、電子材料、化成品、合成樹脂の5つの主要な事業セグメントを有しています。

コーティング事業では、プラスチック用コーティング材を製造・販売し、中京ペイントサービスでの調色や、フジケミ近畿㈱を通じた販売などを行っています。また、海外ではRED SPOT PAINT & VARNISH CO.,INC.やFujichem Sonneborn Ltdなどが製造・販売を担当しています。

塗料事業は、建築用コーティング材を中心に、フジケミ近畿㈱やフジケミカル㈱が製造し、国内外の複数の販売拠点を通じて販売しています。

電子材料事業では、導電性樹脂塗料や導電性接着剤などを製造・販売し、フジケミ近畿㈱やフジケミカル㈱などが販売をサポートしています。

化成品事業では、トナー用バインダー樹脂や粘・接着剤ベース樹脂などの機能性樹脂ベースを製造・販売し、フジケミ近畿㈱を通じて販売しています。

合成樹脂事業は、藤光樹脂㈱がアクリル樹脂の原材料や加工品を仕入れ、販売しています。

さらに、藤倉化成は電線ケーブル及び附属品の製造・販売を行う㈱フジクラに対しても電子材料を販売しており、グループ全体で多角的な事業展開を行っています。

経営方針

藤倉化成グループは、エレクトロニクス、自動車、住宅等の分野に関連する幅広い事業を展開しており、その成長戦略は、技術力と規模を活かした機動力で時代の変化に即応し、価値ある製品・サービスの創出を目指しています。同社は、2023年度を初年度とする三か年の中期経営計画を策定し、2030年の目標として「共創×進化×化学の力で新たな価値を提供する」を掲げています。この計画では、5つの事業セグメントを「そだてる」「のばす」「ささえる」の領域に分け、それぞれの収益性の追求と経営資源の投下により、持続的な成長を目指します。

成長戦略の具体的な取り組みとして、技術開発の拡充、注力事業の強化、基盤事業の収益性拡大、サステナビリティの取り組み、経営基盤の強靭化が挙げられます。これらの戦略を通じて、高付加価値製品の開発や新事業領域の探索、生産性の向上や資本効率性の追求、サステナビリティ委員会の設置、DXの推進などを進め、2030年の目標達成に向けた取り組みを推進しています。

また、株主還元と資本政策においても、第11次中期経営計画期間中に総還元性向70%以上を目指し、ROE8%以上の達成、機動的な自己株取得を行う方針です。これらの戦略的取り組みを通じて、藤倉化成グループは持続可能な成長を目指し、社会に貢献していく姿勢を明確にしています。