事業内容
日本ペイントホールディングスは、塗料・コーティング事業と塗料周辺事業を主軸に展開しています。同社グループは、自動車用、汎用、工業用、ファインケミカル及びその他塗料の製造・販売、接着剤等の塗料関連製品の製造・販売を行っています。
同社はアジア地域での塗料事業拡大を目指し、Wuthelam社と提携し、アジア各国で合弁事業を展開。アジア地域でトップクラスのシェアを獲得しています。また、欧州ではCromology Holding SASとDP JUB delniska druzba pooblascenka d.d.の買収を完了し、事業を拡大しています。
事業セグメントは、日本、NIPSEA(アジア地域)、DuluxGroup(オーストラリアを中心とした地域)、米州に分かれており、それぞれの地域で自動車用塗料、汎用塗料、工業用塗料、ファインケミカルなどの製造・販売を行っています。日本では、日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社、日本ペイント株式会社などが、NIPSEAではNippon Paint (China) Company Limitedなどが、DuluxGroupではDuluxGroup Limitedが、米州ではNippon Paint (USA) Inc.がそれぞれ中心となって事業を推進しています。
これらの事業を通じて、日本ペイントホールディングスは世界各地で塗料・コーティング分野のニーズに応え、業界内での地位を確固たるものにしています。
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経営方針
日本ペイントホールディングスは、塗料・コーティング業界における持続可能な成長を目指し、顧客、取引先、従業員、社会への責務を果たしつつ、株主価値の最大化(MSV)を追求しています。同社は、アセット・アセンブラーという経営モデルを採用し、小規模な本社のもとで各パートナー会社の自律性を強化。塗料・周辺分野に特化したM&Aを通じて、安全かつ高い成長を実現することを目指しています。
このモデルでは、各地域の優秀な経営陣が自律的な成長を志向し、同時にグループが有する技術力、販売網、購買力、ファイナンス力などを主体的に取り入れることで、シナジーを生み出しています。また、自律・分散型経営を重視し、地産地消の特性を持つ塗料市場において、各社の強みを最大限に活かす経営体制を構築しています。
中期経営計画(2021-2023年度)では、「地域・事業戦略」「サステナビリティ戦略」「M&A戦略」「財務戦略」の4つを柱に、成長戦略を推進しています。特に、積極的なM&Aを通じて、塗料市場の持続的な成長性と安定したキャッシュフローを背景に、高い売上成長を目指しています。さらに、サステナビリティへの取り組みも強化し、ビジネスとの結び付きをより一層強化しています。
これらの戦略を通じて、日本ペイントホールディングスは、アジア地域での塗料事業拡大を目指し、欧州での事業拡大を進めるなど、世界各地で塗料・コーティング分野のニーズに応え、業界内での地位を確固たるものにしています。