宿泊先のオンラインマーケットプレイス、Airbnbが勢いを増している。2021年7〜9月期決算での売上高は22.4億ドル(前年比67%増)、営業利益8.5億ドル。ともにコロナ前を上回り、過去最高を記録した。
パンデミック始まってからの事業環境を鑑みれば、これは驚異的なことだ。ワクチンの普及とともに先進諸国の多くでは感染拡大が収まり、復調が期待されてはいた。それが蓋を開けてみると、2年前の水準までも軽く超えてしまった。
CEOのブライアン・チェスキーは「需要回復よりも何か大きなことが起こっている」と、足元の状況について豪語する。世界全体が、新たな生活、仕事のあり方にシフトしつつあるのだ。
世界最大の民泊プラットフォームともいえるAirbnbに今一体、何が起こっているのだろうか?きたるべき事業環境に対し、チェスキー率いる経営陣はどのような打ち手を講じているのか。今回の記事では、主にその二つについて紐解く。