事業内容
和心は、日本の文化を世界に広めることを経営理念として掲げる企業です。同社は、主に「モノ事業」と「コト事業」、さらに「その他事業」の3つのセグメントで事業を展開しています。
モノ事業では、和心は企画・デザインから製造、販売までを一貫して管理する製造小売業(SPA)の事業形態を採用しています。この事業では、かんざし屋wargo、北斎グラフィック、箸や万作、猫まっしぐら、かすう工房、おびどめ屋wargo、ゆかた屋hiyoriなど、複数のブランドを展開。これらのブランドでは、オリジナルデザインの商品を中心に、伝統工芸品から人気キャラクターまで様々なコラボ商品を手掛けています。また、店舗出店の他にECサイトや催事場での販売も行っており、顧客に多様な購買機会を提供しています。
コト事業では、きものレンタルwargoを運営していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、収益性の悪化により、2022年12月末に事業譲渡を行いました。
その他事業としては、静岡県を中心に空き家のリノベーションを行い、不動産賃貸業及び宿泊施設の運営をしています。
和心は、これらの事業を通じて、日本の伝統文化や美意識を国内外に広めることに努めています。また、モノ事業では、小売業で蓄積したノウハウを活かし、他企業へのOEM提案も行っており、新規顧客開拓の主要手段としています。
特集記事
インバウンドで業績急回復「和心」訪日観光客向け店舗をさらに拡大へ
着物レンタル事業と代表の強烈なキャラクターで話題の新規上場企業「和心」
RPAホールディングスや「なんぼや」のSOUなど!2018年3月までの新規上場企業19社の色々ランキング
経営方針
和心は、日本の文化を世界に広めることを目的とした経営理念のもと、伝統と革新を融合させた事業展開を推進しています。同社は、日本固有の文化や技術を活かした商品やサービスを提供することで、国内外の顧客に新たな価値を提供し、幅広い層の幸福に貢献することを目指しています。
経営戦略の核となるのは、モノ事業のさらなる拡大です。和心は、新規ブランドの開発やIT技術の革新に対応し、新規出店の加速を図っています。これにより、同社は日本の伝統文化や美意識を反映した商品を、より多くの顧客に届けることを目指しています。また、ECサイトの強化やOEMサービスの提供を通じて、収益の確保と事業の多角化を進めています。
さらに、和心は組織運営上の課題として、人材の採用と育成、情報管理体制の強化にも注力しています。特に、「日本のカルチャー」に関連する知識や経験を持つ人材の確保と育成に力を入れ、企業理念に基づいたサービスの提供を目指しています。また、顧客情報の管理強化や社内システムの整備を進めることで、効率的かつ安全な事業運営を実現しています。
財務面では、不採算店舗の退店や人員削減によるコスト削減、エクイティファイナンスによる資金調達を実施し、財務体質の改善と将来の事業拡大に備えた機動的な資金調達を図っています。これらの取り組みを通じて、和心は持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。