事業内容
同社は、持株会社としてグループ全体の経営管理を行い、ヘアカット事業を中心に展開しています。グループは、同社と7つの連結子会社で構成されており、ヘアカット事業の単一セグメントに特化しています。主なサービスとしては、「QB HOUSE」、「QB PREMIUM」、「FaSS」の3つのブランドを展開しています。
「QB HOUSE」は、1996年に日本で初めてのヘアカット専門店としてオープンしました。このブランドは、無駄を省いたシンプルで安心なヘアカットサービスを提供し、国内外で広く展開しています。「QB PREMIUM」は、より個々のスタイルを追求するために、デジタル技術を活用しながら進化したサービスを提供しています。
「FaSS」は、「Feel a Simple Style」をコンセプトに、シンプルで開放的な空間を提供するヘアカットスタイリング専門サロンです。シンプルなサービスながらも、個々のスタイルを引き出す提案を行い、無駄のないサービスを追求しています。これらのブランドは、直営店とフランチャイズ店の形態で運営されています。
店舗の運営形態は、直営・直轄店舗、直営・業務委託店舗、FC・直轄店舗、FC・業務委託店舗の4種類があります。直営・直轄店舗は、同社が設置し運営する店舗で、国内外に展開されています。フランチャイズ店は、フランチャイジーが設置し、同社が運営を受託する形態です。
2024年6月30日時点で、同社グループの店舗数は691店舗で、前年から10店舗減少しています。日本国内では「QB HOUSE」が545店舗、「QB PREMIUM」が7店舗、「FaSS」が11店舗展開されています。海外では、シンガポール、香港、台湾、アメリカ合衆国などで「QB HOUSE」が展開されています。
特集記事
経営方針
undefinedは、顧客体験価値の向上を目指し、2025年6月期を初年度とする5か年の中期経営計画「NEXUS」を策定しました。この計画は、顧客とスタイリストの関係を深め、顧客体験を向上させることを目的としています。未来志向のテクノロジーを活用し、年間2千万人の顧客のスタイルをデータ化し、満足度や次回のリクエストを蓄積することで、どこでも誰でも「いつもの」スタイルを提供できる世界を目指しています。
undefinedは、4つの重点テーマを掲げています。まず、人財計画の強化を図り、人的資本への投資を進めます。次に、顧客接点の強化として、市場ニーズに合わせた出店ロケーションの選定やサービスクオリティの向上、DX化による店舗運営体制の改革を行います。さらに、海外事業の強化を進め、アジア地域では多店舗・低価格帯ビジネスを継続しつつ、シンガポールでは市場変化に対応したビジネスモデルへ転換します。
北米地域では少店舗・高価格帯ビジネスを展開し、体系的な事業運用を推進します。予実及びKPI管理の精度向上や効率的な店舗運営への配員、販促計画による売上収益の最大化を図ります。また、本社主導による海外事業の支援体制を構築し、長期的な企業価値の向上を目指します。これらの取り組みにより、2029年6月期には売上収益355億円、営業利益34億円、店舗数966店舗を目指しています。